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スペースコロニーN-335第一娼館
【SF 官能小説】

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B星人-1

ノラ、次のお客様がお待ちだよ」
「もうなの? ちょっとは休ませてよ」
 ノラは売れっ子娼婦、普通は前の客が帰ってから一息入れ、1階のロビーに降りて行って客待ちをするのだが、ノラを指名したがる客は多く、前の客の相手をしている最中に次の客がロビーで待っているということもしばしばある。
 その分実入りは多いが、相手によっては体がきついことも多い。
「そうお言いでないよ、次のお客様はB星人だしさ」
「あら、そうなの? だったら良いわよ、さっとシャワー浴びちゃうからあと5分だけ待ってもらって」

 コロニーの建設に携わる異星人の多くは肉体労働に従事している、それゆえに体力、体格に優れる種が多いが、B星人は違う。
 B星人の平均的な身長は2メートルほどもある、だが体重は50キロほどだ、地球人の感覚で言えば異常に細く、手足が異様に長い、そして頭部はかなり大きめなのだが、顎は退化していて細く尖っている。
 要するに地球より重力が小さい惑星に住む、高度な文明を持つ異星人のイメージに近い。
 実際、B星は地球よりもかなり文明が進んだ惑星で、彼らは肉体労働者としてではなく技術指導者として招かれている、このコロニーの建設は地球人が現場監督として体格、体力に優れた異星人をまとめ、B星人はその地球人を指導するという構図で進められている。
 生殖機能もかなり退化していてペニスは長さこそ15センチほどあるが直径は2センチほど、地球人の指程度しかない、しかも極度の早漏、それこそ三こすり半で射精してしまう。
 恋人や夫にするには物足りないのだろうが、常にセックスに食傷気味なノラたち娼婦にとってはありがたい客だ。
 そしてB星人が歓迎される理由はもうひとつある。
 彼らの指は細く長い、中指に至っては20センチほどもあり、関節も5つあってしなやかに曲がる、膣の中を自在に動く細い指でかき回されると、太いペニスでピストンされるのとはまったく違う快感を得られるのだ。
 その上射精があっけない分愛撫は丁寧で長い、彼らにとって射精は仕上げに過ぎず、女体を愛でて良い声で鳴かせることに悦びを覚えるらしい、そして地球人の膣はB星人女性のそれに比べれば格段に深い、長い指を根元近くまで挿入して掻き回すのは彼らにとって興奮するものなのだそうだ。
 更に、彼らから見れば地球人の女はかなりの肥満体に見えると思うのだがどうもそうではないようだ、地球人の女のボディラインはB星人から見ても美しく、豊かで柔らかい胸や尻は魅力的で、長くしなやかな指を駆使して柔らかで豊かな女体を奏でることに悦びを感じるらしい。
 細く長く、しなやかな指でゆっくり、たっぷりと全身くまなく愛撫されれば経験豊富な娼婦でも夢見心地になる、そして仕上げの挿入はさっさと終わる、セックスを仕事にしている娼婦にとっては極上の箸休めなのだ。
 
「あら、%#&$さん、いらっしゃい」
 B星人の名前は地球人には発音しづらい、ノラの発音もおそらくは地球訛りのブロークンB星語なのだろうが、それでも名前を呼んでもらえるのは嬉しいらしく%#&$はにこりと笑った。
 B星人の多くは技術指導の立場でコロニー建設に携わっているが、%#&$は違う、コロニー中央病院で医師を指導・監督する立場にある、異星人たちはそれぞれ体の構造が違うのでそれぞれの星から来た医師がいるのだが、%#&$はコロニーにいるすべての種に通じていて、ある異星人に対して他の惑星の医療技術が使えないかと言うような研究もしている、いわば医師の中のトップなのだ。
 そんな超インテリでもやはり『男』でしかも独身、とりわけノラをひいきにしてしばしば通って来てくれる。
 B星人は元々クローンであったA星人ほど似通っているわけではないが、地球人には判別しづらい、しかし%#&$は毎週のように訪れるお得意さんだから地球人のノラにも判別できる、そもそも指導的立場にあるB星人は個体数が少ない上に高収入、B星人のお得意様は貴重なのだ、顔を憶えて名前で呼ぶくらいのサービスはしておいて損はない。
 %#&$がベッドに腰掛けると、逆にノラは床に立ち上がる、身長差が40センチほどもあるのでそれで丁度顔の高さが合うのだ、すると%#&$は長い腕を伸ばし、長い指をノラの頭に絡みつかせると引き寄せる……ディープキスを交わすためだ。
 B星人の唇は小さくて柔らかい、まるで地球人の女性とキスしているような感触なのだ。
 そして舌は細く長い、ノラが舌を差し入れて行くと%#&$の舌がノラのそれに絡みついて来る。
 ノラはこのキスが好きだ、細い首にしがみつくようにして更に唇を強く押し付けて行くと、%#&$の舌はノラの口腔を縦横無尽に掻き回して来る、唇の女性的な感触と口の中を掻き回されるギャップがなんとも官能的な感じがするのだ。
 %#&$はノラの口腔を堪能するとベッドに押し倒して来る。
 いつの間にかガウンははだけられている、B星人の動きは穏やかでいつはだけられたのかわからないくらいなのだ。
 %#&$は長くしなやかな指をノラの髪に絡めながら舌を耳へと移動させてくる。
 あくまでソフトに髪を弄られる感触はうっとりするほどだし、細く長い舌は耳の奥まで侵入して来てゾクゾクさせられる……頭部への愛撫だけでもジンワリと濡れて来るのだ。
 そして愛撫は徐々に下へと下がって来る。
 首筋、鎖骨、脇の下、横腹、臍……長くてしなやかに曲がる指と柔らかい唇、そして長い舌で丁寧に時間をかけて愛撫して来る、ノラはただそれを受けて、感じるままに素直に反応していれば良い、それが%#&$にとっての悦びなのだから。


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