冬の朝、父さんの寝室-3
父さんの『かたち』が、私のワレメを開いて入ってくる。
(い、痛いっ！)
背中に一直線に激しいものが刺された。
これが、産まれる痛みなんだ。産まれかわる苦しみなんだと思って歯を喰いしばった。
でも、その痛みは長くは続かなかった。
父さんの『かたち』は、私のワレメの中に穏やかなぬくもりとくすぐったさを感じさせてきた。
涙でモヤモヤしていた視野がハッキリしてくると、私は父さんの身体の中にいた。
と言うより、父さんが私を強く抱いてて、父さんの身体しか見えなくなっていたんだけど。
父さんの胎内にいる私が、父さんの『かたち』を受けとめている。
「マオ…… マオちゃん……」
私が父さんの『かたち』を通してその声を感じた時、私はワレメの奥に熱い一撃を受けた。
(私、産まれた。父さんから、産まれた……)
……
父さんは、私をお姫さま抱っこして、バスルームにやって来た。
片手を伸ばして、シャワーのスイッチを操作する父さん。
えーっ、私って父さんの片腕に乗っかるくらい小さいんだ……
温度を確かめた父さんは、一歩進んでお湯の落ちるところに私と入った。
私のワレメにお湯が当たる。
ぬくもりの中で私は考えてた。
初めてワレメで男の人の『かたち』を受けとめる「初体験」。
よく「奪われた」「失った」とか言われるけど、私の場合父さんから色んなものを「与えてもらった」感じがするなぁ……
と、いきなり私のワレメに刺激が走った。
父さんが、私のワレメを指でこすってるんだ。
ワレメの奥から、白い液をかき出してるみたい。
(やだな、父さん。もしかしたら知ってるのかな。私のオナニーの時の指づかいそっくり……)
気持ちよくて恥ずかしい。私は目の前にあった、父さんの乳首に吸いついた。
父さんは身体をピクッと揺らす。
「こらこら、くすぐったいだろ。」
だって私、父さんに産んでもらったばかりなのよ。
「初乳」をいただいておかなくっちゃ。
【おしまい】