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手受け式 -乙葉と浩介-
【幼馴染 官能小説】

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手受け式 -乙葉と浩介-(2020/02/10)-2


夕方の神社の境内。
乙葉と浩介は小声で話し合っていた。
「で、どうする?」浩介が乙葉に不安げに尋ねる。
「どうするって・・・、
 やるしかないでしょ。
 ・・・・・違う?」乙葉が逆に聞き返した。
「そう・・・だけどさ・・・、
 簡単にはできないよ・・・。
 乙葉はいいよ、手で受けるだけだし・・・。」
「もうっ、何言ってるのよ。
 私が何を手で受け止めると思ってんのよ。」
乙葉が気色ばんだ。
「そ、それは・・・。」
乙葉の様子に浩介がたじろぐ。
「それに、私が出させないといけないのよ。
 私だって恥ずかしいんだから。」
乙葉はその時の様子を想像したのか、頬を赤らめた。
「そうかもしれないけどさ・・・。」
浩介が下を向く。

しばらくの沈黙の後、乙葉が浩介に向かって言った。
「喧嘩はやめよう。」
「・・・・・・うん。
 そうだよね。」浩介も応じる。
「協力して乗り越えなくちゃ。」
乙葉は自分自身も励ますつもりで浩介に話した。
「・・・・うん。」浩介が頷く。

「私ね、本当のこと言うとね・・・、
 相手が浩介でよかったと思ってる。
 他の人だったら・・・、村から逃げ出してる。」
乙葉は目を伏せながら話した。
「僕もね、乙葉でよかったと思ってるよ。」
「そうなの?」乙葉が浩介の目を見て聞いてきた。
「うん、本当だよ。」
浩介も乙葉の目を見て答えた。



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