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七日目のプール
【青春 恋愛小説】

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ライラック-2

「美音…」

愛しい人の名を呼ぶと、自然と涙がこぼれた。ああやっぱり俺は今でも美音を愛してる。重ねた月日が嘘だなんて、認めない。


思い出の『美音』を振り払ってまた走りだす。今走らなきゃ、きっと帰れない。
公園の入り口まで走って少し振り返ると、美音はまだ笑ったまま子猫を抱えそこにいた。



ただいまも言わず自分の部屋に入り、安堵した。『ミオン』がそこにいてくれたから、思い出は嘘じゃなかったと信じることができた。

「ただいま、『美音』」

まだ、俺は諦めたくない。


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