[あたし、こうするしかないんです・・・]-8
たった今まで肛門を虐めていた玩具は引き抜かれ、更に太い玩具が聖穴から肛門へと挿入先を変えた。
今までのヌルヌルと擽るだけのモノと違い、ピリピリと軽い痛みを伴いながら潜ってくる其れは、ニュルッニュルッ…と肛門を舐めながら拡げていき、優乃を未知の世界へと誘おうとする。
『このオモチャに付いてる珠は十円玉くらいあるんだぞぉ?ほら、この珠がアナルを通るたびに「ケツマンコ」って言え。ヒヒヒッ…さっき言い淀んだだろう?《ケツマンコ持ちの女》になるんだから、すんなり言えるようになっておかないとなあ〜?』
「ッッッッッ!!!」
堕ちたと思った先には、まだ堕ちる余地があった……。
芦澤の欲望が生み出した異常な世界に引き摺り込まれた優乃は、普通の人間として社会で生きていける〈常識〉や〈羞恥〉を剥ぎ取られていく過程に置かれている。
これ以上は危険過ぎる……。
気高き人間≠フ本能が『やめろ』と叫んでいる。
貞淑な幼妻である優乃の心も、もう取り返しがつかなくなると怯えている。
だが、芦澤の罠は既に優乃の四肢に深々と牙を立てている。
今さら藻掻いたところで外れはしない。
いや、その罠は喉元にまで噛みついており、優乃は動くことも出来ないままで、腐臭を放つ変態の世界に飲み込まれていく最中にある……。
「んひぃッ!?け、ケツマン…ッ…ぅあッ…ケツマンコ…ッッ!んぎぃ!ケツマンコぉッ」
玩具は芦澤の思うがままに動いている。
数珠繋ぎになっている中の一つの珠だけが何度も肛門を往来し、優乃に恥辱極まる台詞を吐かせる。
「ケツマンコッ…ひうッ!?ケツ…ッ…マンコ……はぎぃッ…けッ…んぐぐ!け、ケツマンコ…ッ」
『ヒヒヒッ!そうだ、そうやってアナルがケツマンコになるように何度も唱えてろぉ。何でも願えば叶う≠だぞぉ?ヒッヒヒヒ!』
ムクッと膨れた肛門は珠をニュルリとヒリ出し、グイッと押し込まれるとゴクンと飲み込む。
強制的に伸縮させられるラベンダー色の周囲は更に充血して赤く染まり、遂にもぬけの空になった聖穴は、寂しさにトクトクと蜜を溢れさせていた。
その滴る蜜に芦澤は新たな玩具を擦り付けた。
今度の玩具は、グリップの先に五百円玉ほどの大きさのシリコンボールが瓢箪(ひょうたん)のような形を作っており、そのやや尖った先っぽを肛門に押し当てるとジワジワと力を込めて飲み込ませた。
「あ…ッ!?あぁッ……ケツ…ッ!?ケツマ……あ"ぁ"あ"ッッッ!」
かなりの太さをもつ玩具は、優乃の肛門にキリキリとした痛みを与えると同時に、ジワリジワリと括約筋を伸ばして弛緩させていった。
好奇の眼差しの前で内部から押し拡げられる肛門……芦澤は完全に引き抜かぬまま静止させ、皺の発生と消滅を楽しそうに眺めている……。
『ヒヒヒッ!もうだいぶ拡がったようだなあ。そろそろ優乃も我慢出来なくなって……ん〜?』
芦澤の眼前にはガップリと玩具を咥える肛門がある。
開けっぴろげな淫部は熱々な蜜でずぶ濡れになっているし、そこから立ち昇る《雌臭》は咽せるほどに強くなっていた。
「ズズッ…ひぐ…ッ…ゆ、優乃のケツマンコにッ…ひうッ…ダンナ様のお……ひっぐ……おチンチンを挿れてください…ッ」
芦澤が言う通りに優乃は我慢の限界だった。
だがそれは快楽を求めてのものではなく、とにかく早く終わって欲しかった≠フだ。
フェラチオでも簡単に射精するオヤジならば、肛門に挿れても五分と持つまい。
その短時間さえ耐え切れば、あとは自宅に帰れるはずなのだ……。