マツが小倉に舞い戻ってきた-1
松金の女郎屋通い
着物の後ろ裾を帯の中に挟み込んだ男が一人駅のホームに立ち呟いた。
「あ〜やっぱこの町はよかねー、昔とじぇんじぇん変わっとらん」
この男、駅員がいる改札口を抜けるときも鷹揚に右手だけをあげると、半券を渡すことなく抜けていった。しかし、誰もこの男に声をかけれるもの一人といない。
「さー賭場でも行くか」
駅に面している通りから一本入った路地に消えていった。
この男が二回目に現れたのは小料理屋の二階で行われているサイコロ博打の賭場だった。
男の姿を見た者の顔色が一変した。鼻の頭まで赤く染めるような顔から血の気が抜け真っ青になったのだ。
「おっ・・・・・・親分。奴が帰ってきましたじぇ」
「何!・・・・・・」
耳打ちされた親分も驚きのあまり腰を抜かしてしまった。
「おい。テツあれを持ってこい」
テツと呼ばれた男が手持ち金庫を親分に渡すと、なかから数枚の札をつかむと、男の前に出向いて行った。
「マツ、何も言わないでこれを受け取ってくれ」
「なんだと、これを持って変えれだと・・・・・・」
賭場の雰囲気が一変し誰もいなくなった。
「マツさんよ、あんたが現れただけでこの始末だわかってくれ」
ひよっこ一人いなくなった賭場をみた松金は、親分が握り締めていた札をもらい隣の町に向かった。
「よっ。世話になるじぇ」
「マツさん、久しぶりだね〜・・・・・・」
賭場の親分もこの女郎屋の女将みたいに、品を使って松金を迎えていれば賭場から人が消えることは無かったはずだ。
「よっ、姉ちゃん。たっぷり溜まっているからスッカラカンになるまで抜いてくれよ」
年のころならやっと二十歳を過ぎたばかりだろうと思われる女郎が襦袢一枚で来ると、親分からもらった札の一枚を気前よく女郎の手に握らせ、センペイ布団の上に寝っ転がった。
「姉ちゃん、遠慮はいらんから上に跨って、グルングルン腰を使ってくれよ」
「じゃ、そうさせてもらいますよ。・・・・・・」
女郎は襦袢の紐をほどき、兵児から覗いている松金のペニスに唾を塗り付けると、ゆっくり腰を落としていった。
「あ〜、いいわー・・・・・・こんな立派なモノに出会ったのは何年ぶりだろう」
女郎は動かずにヴァギナの奥深くで松金のペニスを心行くまで味わいたい気分だ。
「おー、姉ちゃん、少しは動いてくれよ」
「お客さん、このままあとしばらくお願いしますよ」
「しゃーねい、姉ちゃんだなー」
松金は暇つぶしに女郎の胸にある二つのふくらみに手を伸ばした。
「わっ、姉ちゃんの・・・・・・」
松金の手に委ねられている二つのふくらみは手の中に納まり、しっとりと肌触りを与えていた。
「姉ちゃん、動かんでいいから俺の胸に倒れてくれよ」
松金は女郎の身体を抱きしめながら腰を浮き沈みさせ始めた。
「あぁー・・・・・・はぁん・・・・・・あぁ〜ん」
女郎の方が商売を忘れて気を入れている。
「あぁー。お・・・・・・お客さん、激しく突いてください・・・・・・あっ、いいわー」
「お〜姉ちゃんよ。あんまり締め付けるなよ・・・・・・出るじゃないか・・・・・・」
久しぶりにオンナの身体を抱いた松金は逝こうとしていた。
「お客さん、名前を?・・・・・・名前を・・・・・・」
女郎は松金に話しかけることで、ヴァギナの奥から得た快感をこらえていた。
「姉ちゃんは俺の名前を知らずに・・・・・・」
松金は知ってハメテいるものと思っていた。
二人の身体はセンペイ布団の餡になり気を逝った。
「俺は松金と言うんだ、隣の古船場ではマツと呼ばれているがな」
「えっ!・・・・・・あ・・・・・・あんたが・・・・・・」
松金の吐き出された青臭い液をワレメから垂れ流しながら女郎は気を失った。