HeartFull・LoveA〜boy’sStory〜-2
「俺が初めて出会ったのは入学式だった。鳴夜。お前も一緒だったな。くだらない校長の話を聞いてるときにな、ふと可愛い、どっか間が抜けたような女の子が前に居たんだ。
なんつーか、一目惚れとは違うんだけど俺はそいつに惹かれた。校長の話なんか聞かずにずっとそいつを見てた。
そして、あっという間に入学式が終わったんだよ。それで俺も教室に帰ろうとした。
そしたらさっきの可愛いコが教室の前で困っててな。どうしたの?って聞いたら教室が分からないらしくてさ(笑)目の前にあるのにな。んで、可愛いコの名前が綾瀬ってことが分かった。
HRなんで教室の席に戻ったら、隣が綾瀬でさ!平然を装ったけど心臓バクバクだった。それから授業を受けてても俺の話に良いリアクションとってくれてさ、勉強教える時も凄い楽しかった。とにかく一緒に居るだけで幸せだった!って感じかなぁ…。」
「そうか…zzz…」
「鳴夜!?お前もしかして寝てないよな!?」
「ははは…寝るわけなかろうが…。」
「じゃぁ、綾瀬と初めて会った場所は!?」
「ジャ〇コ…」
「なんで大手デパートなんだよッッ!!」
「お前も一緒に寝るか!今日の授業は臨時休業するってコトでな。」
「うぅ…そうすっか…。」
昨日、夜まで実況パワフル〇〇野球をプレイしててクソ眠かった俺は、鳴夜の案に正直に従った。
〜〜〜放課後〜〜〜
「起きろ〜暁〜。部活行くぞ〜。」
「ふぁ…?ん…分かった…。」
俺と鳴夜はテニス部に所属している。シュウはバスケ部。
「今日はダブルスの練習だそうだ。」
「おぅよ。後衛頼んだぞ。」
「任せとけ。寸分の狂いも無く、相手を揺さぶってやる。」
自慢じゃないが、鳴夜と俺はテニスが相当上手いと思う。鳴夜のストロークはピンポイントだし、俺のボレーだって結構決まると思う。
「暁〜。今日はずいぶん調子がいいな。」
「なんかよぉ!張り切っちゃってよぉ♪」
そう言いながらズドーンとスマッシュを叩き込む。
「それは良いことだ。お、もう約束の時間だぞ。」
「お、マジだ。じゃぁ先輩も鳴夜も、お疲れっした!」
「「「お疲れ〜」」」
そうして俺は、教室に走った。
ついに約束の教室前まで来た。心臓バクバクしてる。…バカだな俺。まだ告白されるって決まった訳じゃないのにさ。
「何の用だぁぁ?」
なるべく平然を装い教室に入った。
教室には綾瀬と物陰に隠れた石舞がいる。…なんか今日は綾瀬がより一層可愛いように見える…。フェロモンみたいな…。
そんなことを考えている間に綾瀬が口を開いた。
「あッッ…あの…私と付き合ってくれませんか!?」
…我が耳を疑った。俺が…好きな人に告白されている…。
驚いた俺が発した第一声。
「……マジ?」
「超マジ!!!」
マジだってよぉ神様ぁぁ!!そして作者ぁ!あぁ、故郷のおっかさん。オラは今人生で一番で幸せかもしれねぇだぁ!
もちろん俺は即答した。
「俺も好きです!喜んでOK♪」
「はっ…ふぇぇ…」
って泣いてるよ神様ぁ!パニック・イン・俺!
「え!?何!?俺なんか悪いことした!?」「……嬉しい。よろしくね暁!!」
「お…おぅ…よろしく!里紗♪」
なんか石舞が言ってるけど…そんなコト気にならないぐらいHappyだった!
「帰ろっか♪」
「お…おぅ!」
そして俺達は付き合うコトになった。まだ?日目だけどね♪せっかく両思いになったんだし、絶対幸せになってやるッッ!!