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[幸せな隣人]
【鬼畜 官能小説】

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[指輪に願いを]-10

(な、なんなのこの人ッ!しつこいッ!イヤッ!き、嫌い!大っ嫌いッ!)


あの熱源は今度は尻の割れ目に押しつけられた。
ズリズリと谷間を行き来し、探り当てた《一点》に尖端をグリグリと食い込ませようとしてくる。
しかもその尖端は熱い液体を吐き出し続けており、優乃の其処≠ノ極めて不快な潤いを与えてきた。


『ココだろ?ココの窪みに優乃はおチンチンが「欲しい」んだろう?……オイ、なに黙ってるんだよぉ……「知らない」とか言わせねえぞぉ』


優しい口調は直ぐに厳しくなり、声質も低い唸り声に近くなっていく。
身勝手にも進むべき道を決められ、それに従わなければ暴力的な責めを受ける。

貞淑な妻である優乃を恥知らずな淫乱妻に仕立て上げるべく、芦澤は破廉恥な台詞を要求する。

それはまるで屠殺場の一場面のようだ。

この通路の先には斬首と解体しか待っていないのに、電気棒に責めたてられた家畜は逃げるように進まされる。
そして優乃もまた、芦澤の妄想する禍々しい理想像に自分は近づかされていると知りながら、引き返す事も叶わずにズブズブと奈落へと堕とされている。


『俺の質問を無視してんのかあ?そっちがその気ならメチャクチャにヤッてやるよぉ……俺は面倒くせえ女が死ぬほど嫌いなんだよ』


ギリギリと肛門が圧される……目の前の芦澤の顔は不機嫌に歪み、それはいつ殴り掛かってきてもおかしくないくらいの形相だった……。



「……ああッ…はぎ…ッ…ぐッ……お、お尻…です……ッ」


またも優乃は追い立てられるままに追われた……。
指輪に祈りを込めながらも心は乱れたままで、全く恐怖には打ち勝てず、涙ながらに妻でい続ける為に妻である事を捨てる……情けなくて悔しくて、涙は止めどなく溢れて止まらない……だが、優乃の痛々しいまでの懸命さは芦澤には通じない……異常者の欲望は、健常者の想像より遥かに高いのだ……。


『お尻ぃ?お尻のドコか判らないだろ?チンポが挿れられる穴って言ったら一つだろうが……イヒッ?クソ穴かアナルか、好きな方を選べ……イッヒヒヒ!』

「……ッッ!!!」


口にするのも憚られる下劣な固有名詞、それを二択にして芦澤は迫った。

まだ優乃は綺麗なままでいようとしている。
恭介を一途に想い、離れたくないと真っ直ぐな気持ちを外に向けている。
実に健気で幼気で、ここまで想われている恭介が憎くて仕方ない。

オナペットのヒロイン・麻美にした妄想と、AVで観た他人棒を欲しがる淫乱妻というキャラクターを優乃に張り付けて、恭介の知らぬ優乃に作り変えてやろう……何かを言いたげに顔をひしゃげる優乃に笑いながら何度もキスをし、自身の男根で優乃の肛門を圧し上げて『早く堕ちろ!』と芦澤は迫る……。


「ひぃッ……あ…ぎぎ…っ…あ、アナル……です…!」


悔しくて仕方がないといった表情で優乃は喋った。
子供でも分かるクソという言葉より、耳馴染みのないアナルの方が抵抗感は少ないという事か。


『アナルってのはクソ穴のコトかな?ケツの割れ目からクソをブリブリ出すクソ穴のコトかなあ?聞いてるんだよ、優乃……クソ穴か?ああッ?』

「やッ!?あぎぃッ!く…クソ穴です!クソ穴ですぅッ!」


軽く平手を打ちながら凄んで迫ると、優乃は泣きながら下劣な固有名詞を口にした。

「こんなのは自分じゃない……」

恭介の意地悪な言葉責めなど軽く凌駕する辛辣な責めは、か弱い優乃の心を著しく切りつけた。
その刃は鋭利な刃物ではなく、傷口の修復が困難なギザギザな鋸の刃のように、ガリガリと削りながら切断していた。


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