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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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真奈美のストレス解消 その2-1

(となると、やっぱりここはお父様に…。
 あ、ダメだわ。
 真奈美ちゃん、お父様と敏明の匂いは一緒だって言ってたっけ。
 わたしでさえ感じないのに。
 やっぱり真奈美ちゃんて底知れない才能の持ち主かも。
 となればあとは……。)

紗理奈は自分の所属するサークルのメンバーを思い浮かべた。
(優しすぎてもダメ。と言って中学生を相手にするんだから、基本は優しくなきゃ。
 セックスに関してはオーソドックスで、しつこいのもダメだろうし。
 でも、真奈美ちゃんのテクニックに応えられるほどのテクニシャン。
 真奈美ちゃんのフェラに耐えられる持続力と耐久力。
 それに真奈美ちゃんと敏明のことに関する複雑な事情が分かってくれて、
 真奈美ちゃんも気に入りそうな男の人か…………。
 ああ、これって結構、ハードル、高そうだわ。)

今日、敏明の治療を休んでしまったので次回は必ず治療をする必要があった。、
次の真奈美の来訪日までに解決しておく必要があった。
ある意味で、事は急を要するのだ。
迷っている暇はなかった。

(とにかく明日の日曜日に真奈美ちゃんに来てもらうしかない。
 それまでに探せるだろうか。)

紗理奈は真奈美に連絡を取った。
連日になってしまうことを真奈美の両親に詫び、学びの予定を確認する。
OKだ。
あとは、目星をつけた人に連絡する必要があった。
果たして今からスケジュールが合うかどうかは不安だった。
けれど紗理奈は心のどこかで自分が頼めば二つ返事で来てくれるはずだ、
という確信にも似たものがあった。


次の日曜日、真奈美はいつもとは違って、午後、斎藤家を訪れた。
午後からの予定になったのは真奈美をゲストとして受け入れるための準備の都合だった。

「ゴメンね、真奈美ちゃん。2日も連続で来てもらっちゃって。」
「ううん。真奈美、このおうち、好きだから。」
「ありがと。さ、上がって。」
紗理奈は真奈美をいきなり両親の寝室に通した。

「今日はね。真奈美ちゃんにサプライズプレゼント。」
「えっ?真奈美、まだお誕生日じゃないよ。」
「そうじゃなくて。〈いつもありがとう〉のプレゼント。
「わ〜い。プレゼント、プレゼント。」

「じゃあ、真奈美ちゃんを驚かすために、まず、これを着けて。」
「これ、なあに?あれ?真っ暗だ。」
「これはアイマスク。目隠しよ。」
「目隠し?スイカ割り?」
「違う違う。もっと真奈美ちゃんが喜ぶこと。」
「喜ぶこと?何だろう。楽しみだ〜。」
アイマスクを付けた真奈美はどこかしらはしゃいでいた。

「ねえ、これ付けたままで何するの?お洋服は脱がなくていいの?」
そう言いながらも真奈美の手はすでにボタンにかかっていた。

「真奈美ちゃん。自分で脱がなくていいよ。
 あのね、今日、真奈美ちゃんは何もしなくていいの。
 何も考えなくていいの。」
「何もしないで何も考えないの?」

「真奈美ちゃん。いったん、そのマスク、外そうか。」
アイマスクを外した真奈美の目を見ながら紗理奈は真剣な顔をしていった。

「真奈美ちゃんは、今日はしてもらうだけ。」
「してもらうだけ?じゃあ、いつものとし君みたいだ。」
「あ、そうだね。じゃあ、今日は、真奈美ちゃん、とし君になろう。」

「えっ?じゃあ、真奈美、治療してもらうの?」
「治療と言うか………。え〜とね。リフレッシュ。」
「リフレッシュ?」

「そう。気分転換。何もかも忘れて、
 のんび〜りして、楽しいことだけしてもらうの。」
「ふ〜ん。あ、分かった。真奈美、わがままになればいいのかな?」
「そうそう。して欲しいことがあったら、して!って言えばいいの。
 これが欲しいとか、これがしたいとか。
 真奈美ちゃんのわがまま、み〜んな聞いてあげる。
 あ、ただ、何か買って欲しいっていうのはだめだよ。」

「わかった。じゃあ、ワンちゃんが飼いたいとかは?」
「あ〜、そういうのも違うんだなあ。まあ、だんだんわかるから。」

「ふ〜ん。なんかミステリーツアーみたいだね。」
「ミステリーツアー?」
「そう。どこに行くか知らされていない旅行。」
「ああ、そうかもね。そんな感じ。
 あ、じゃあ、もうすぐ始まるから、真奈美ちゃんはベッドに座っていて。」

「うん。あれ?このお部屋、いい匂い、するね。」
「うん。いうアロマオイルって言ってね。リラックス効果とかがあるんだよ。
 じゃあ、さっきのアイマスクを付けて。あ、それからこれも、つけてくれるかな?」
「なあに?」
「これはワイヤレスイヤホン。ほら、音楽とか聴くときに使うでしょ?」
「うん。でも、何も聴こえないよ。」
「時々、音楽が流れたり、お話し声が聞こえたりするんだ。」
「これも、リラクなんとかなの?」
「そう。リラクゼーション。」

部屋のドアを開けて一人の男性が入ってきた。
背の高い、スリムな若い男性だ。
紗理奈が目配せをすると、その男は真奈美の傍に立った。

「真奈美ちゃん?」
「えっ?誰?」
「こんにちわ。」
「こん、にち、わ。」

「真奈美ちゃん。心配しないで。この人はわたしのお友達の潤一君。」
紗理奈がすかさず説明した。

「潤一君?」
「そう。潤一君。あのね、潤一君は、
 紗理奈おねえちゃんのお友達の中で一番優しい男の子のお友達なんだ。」
「優しいお友達?紗理奈おねえちゃんのお友達なの?」

「そう。わたしもいつもこの潤一君に優しくされて、リラックスできるんだ。」
「ふ〜ん。」

「だから真奈美ちゃんも、今から潤一君に優しくしてもらって、リラックスしてね。」
「うん。優しくしてもらう。」


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