二人の夏休み-6
「あ……ああああ……」
抜かず二本目のピストンを受けていると、次第にスムースになって来た、桃子はその時何故なのか知らなかったが腸液が分泌されていたのだ。
「ぬ……抜いて」
「え〜、そりゃないよ」
「違うの、抜いたり入れたりして欲しい」
「あ、そう言うことなら」
指でほぐされていた時、抜け出る瞬間に快感が走ることを経験していたのだ、それをペニスでされたら……。
「あ、あ、あ、あ、あああああああああああああ」
思った通り、出て行く時、入って来る時に快感が強い、括約筋と言う言葉は知らなかったが、穴の周りの筋肉が拡げられたりすぼまったりする時に電気が走ったようになる、そしてそれを繰り返されるうちに力が抜けて四つん這いの姿勢を保てなくなって来提出うつぶせに伸びてしまった。
そしてそんな桃子を、ケンタは再び突き切った。
夏休みも残り10日。
週に二回どころか土日を除いて毎日のようにセックスしていた。
今日もフェラで一本、アナルで一本、そして今、ヴァギナに三本目の精を注ぎ込んだ。
正常位でぴったり重なっている時、桃子の抱き心地は素晴らしい、少しぽっちゃり気味で柔らかく、胸と胸をぴったり合わせるとつぶれたおっぱいの感触もそこはかとなく柔らかい。
そしてまだ虚ろな表情で荒い息をついている桃子……その顔を見下ろしていると(かわいいな)と思ってしまう。
だが、ケンタはその気持ちに素直になれない。
桃子と付き合っている、などと知れたらバカにされそうな気がする、それに他の娘が気になっていないこともない、いつも図書室で本を読んでいる、大人しそうで清楚な図書委員のあの娘とか……。
桃子が自分の背中に腕を回し、脚まで絡めて来てしっかり抱き着いているのもちょっと気になる、別に桃子が自分を好きでもそれは構わないが、カノジョになったような気でいられるとすれば、それはあまりありがたくない。
桃子はセフレで満足していてもらわないと困るのだ……。
「ケンタ、最近ちょっとよそよそしくないか?」
サッカークラブの練習でタカシとリュウジに会った。
二人とも体が大きいのでセンターバックに好適なのだ、あまり練習熱心とは言えないので実力のほどは大したことないのだが……。
「そんなことないぜ」
「だけどさ、サッカーでしか会わないじゃんよ」
確かにそれはそうかもしれない、夏休みに入ってからつるんで遊ぶと言うことはなくなった、何しろ桃子とのセックスが忙しくて……。
「桃子だけどさ……」
タカシにそう切り出されてドキリとした。
「桃子がお前んちに入って行くのを見たんだけどな」
「見間違えじゃないのか?」
「まあ、俺も角を曲がった時に一瞬見えただけで、あれが桃子だったかどうかまでは自信ないけど、女の子が入って行ったのは間違いないよ、お前、兄弟っていないよな、平日の昼間だから親もいないだろ? 二人っきりで何してたんだ?」
ケンタは言葉に詰まった、だが、その時、昨日の桃子の様子も頭に浮かぶ……。
これはある意味チャンスかもしれない、桃子に『お前は俺の彼女じゃない』って思い知らせるための……そしてこのままタカシを抛っておくとどんな噂をたてられるかわからない。
ケンタはそこまで考えて、おもむろに切り出した。 声をひそめて。
「正直に言うよ、それは桃子で間違いない……俺一人しかいない家に入って来て……何をしてたかなんて想像つくだろ?……」