うさぎがいない……-6
だが、思ってもいなかった方向に事が進んで、今、桃子のおっぱいを見られただけではなく、その感触まで味わっている。
高めでハスキーな声も喘ぎ声になるとより切なそうに聞こえる。
（なんて柔らけぇんだ……乳首はコリコリして……それにこの声……たまんねぇな）
創造の中で抱いている桃子にかなり近い、恥ずかしそうにしながら快感に抗しきれないような桃子の搬送と姿、ケンタの性欲はいやがうえにも高まっている、もうビンビンになってしまっているペニスは何とかしないと勃ち過ぎて痛くなりそうだ。
だが、この期に及んで自分でしごいたりする気はない、どうにかして桃子に抜いてもらわないと……。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
桃子の息が荒くなっている、桃子も感じているのは間違いない、こうなったら何とかして最後まで持って行きたいものだ……。
ケンタは桃子のふっくらした頬に掌を添えて後ろを向かせる、と、小ぶりで厚い唇が半開きになっていて、心なしか赤みを増している、いかにも柔らかそうな、熱そうな唇だ……ケンタはその唇に自分の唇をかぶせて行った。
「ん………」
桃子の体から力が抜けて行き、ケンタに全てを委ねて来る……。
（今だな……）
ケンタは桃子のスカートをたくし上げた、気づいているのかいないのか、抵抗しようとはしない、気を強くしたケンタは掌をショーツの中に滑り込ませて桃子の最も柔らかく敏感な部分に指を這わせた。
「あっ……」
桃子は唇を離してケンタにまさぐられている下半身に目をやった。
（来る……きっと指を挿れられる、それから最後まで……でもいい、ケンタ君になら……お父さんに処女を奪われるくらいなら、今……）
（行けるぞ）
大事な部分を触られ、その場面を目にしても手を払いのけようとしない桃子に、ケンタは一層気を強くした。
そうとなればショーツなどじゃまなだけ、それを下ろしにかかると桃子は腰を浮かせ気味にしてむしろ協力して来る、。
「これも取っちゃおうよ」
ケンタがスカートをつまんでひらひらさせると、桃子は小さく頷いた。
スカートを下ろしてしまい、自分のTシャツも脱いだ、かすかに汗ばんでいる肌と肌が吸い付くようだ……ケンタは膝立ちになり、自分のショートパンツとトランクスも一気に下ろして脚から抜いた、これでお互い裸だ……。
ケンタは座布団をかき集めて全裸にした桃子を横たえ、改めてその体を鑑賞した。
思っていたよりはスリムな印象……割と肩幅がある方だが、それでも男の肩とは違ってつるんと丸い、そしておっぱいは魅力的に膨らんでいる、もう一度それを揉みしだくと、世の中にこんなに柔らかいものがあったのかと思うほどに柔らかく、指に力を入れると指の間から肉がはみ出す。
その先端にはピンク色の乳首……乳輪はまだ完全に突出してはいないが、つまんでみるとコリコリとした感触、大人の乳首がその中に閉じ込められている感じだ、わき腹から腹にかけてはうっすらと肉がついているが、太っている男のつき方とは違う、ぶよぶよした感じはなく柔らかなクッションに覆われている感じ……腰のくびれは目立つほどではないが、骨盤も男のものとは明らかに違って張っている。
その腰から伸びる太腿は細くはないのだがぶよぶよしてはいない、筋肉が薄いクッションに覆われている感じだ、そして膝から下はほっそりとした感じで、足も小さい。
そして……何よりも視線を捉えて離さないのは脚の間に刻まれたスリット。
スパッツの上からでもわかっていたが、桃子の恥丘はこんもりと高い、それゆえにその真ん中に刻まれたスリットは神秘的なまでに深く、魅力的だ。
唯一残っていた靴下を脱がせ、自分も脱ぎ捨てる、これでお互いに一糸纏わぬ、生まれたままの姿になった……そして、桃子が最後まで……自分のペニスをその神秘的なスリットに隠された穴に受け入れてくれるつもりであることに疑いの余地はない。
ケンタは桃子にぴったりと寄り添うように横たわり、左腕を首の下に入れてやった。
桃子の一重瞼の細い目……普段は腫れぼったく見えるその目も焦点が合わないかのように虚ろになると官能的な色が浮かぶ、半開きになって熱い息を漏らしている小さく厚い唇もキスをねだっているかのようだ……ケンタが唇を重ねて行くと、桃子はしがみつくように腕を回してきて、胸のふくらみが押し付けられる。
スリットに指を伸ばすとジンワリと濡れている、少しづつ指を深く挿れながらスリットを撫で上げて行くと、小さな突起に指が触れた。
「あっ……」
すると桃子は小さく叫び声を漏らし、背中を反らした。
（ここが感じやすいんだ……あ、そうか、これがクリトリスか……）
それを意識して更にスリットを指で拡げるようにして撫で上げて行くと、どんどん蜜が溢れて来る。