その 2-4
ここは寂れた街のスナックである。
チンピラヤクザを蹴散らし、中を片付け今は2人でくつろいでいた。
ーーーーー 矢吹と美奈子とのからみ ーーーーーー
それ以来しばらく遠ざかっていた性の欲求が美奈子で吹き返した。
心の中に求め合う気持ちが引きあったというべきか……。
「ママさん」
「あぁ……矢吹さん」
矢吹は美奈子を抱き寄せ、唇を重ねた。
女の手が矢吹の背中にまわり、強く抱きついた。
彼の背中には美奈子が無意識でつけた爪痕が赤く滲んでいた。
一度燃えた炎はさらに激しくなる。
矢吹の手は美奈子の着ているものをゆっくりと剥がす。
美奈子も自ら下着を脱ぎ捨てた。
大人びた感じのブラジャーとショーツが床に落ちる。
オレンジ色の淡い照明の中で美奈子は裸になった。
熟した豊満な女の裸体がそこにある。
その頬はピンクに染まっていた。
矢吹は美奈子を見つめてながら裸になった。
「綺麗です、ママさん……」
「はい、美奈子といってください」
「美奈子さん、貴女が欲しい」
「嬉しい!」
矢吹はソファーに座り、美奈子を待った。
彼のペニスは勃起して天を仰いでいた。
美奈子は矢吹の上に跨っていた。
そのペニスに美奈子は膣を合わせゆっくりと腰を下ろす。
ズブズブと美奈子の濡れた膣に太いペニスが入っていく。
赤色の陰唇は濡れて光りながら、ペニスで押し開かれている。
美奈子のしっとりと濡れた膣の中に深々とペニスが刺さる。
「あっ…… 矢吹さん、太いです」
「わたしも気持ちが良い」
「嬉しい……」
美奈子の膣と矢吹のペニスはピタリと結合し蠢いていた。
それは一つの肉塊となり、妖しく動くたびにキシキシと音を立てていた。
別れた夫のテクニックは多彩だったが、矢吹のペニスは違った。
入れた時、膣が裂けるのではと思うほどきつかった。
矢吹のペニスは太く大きかった。
彼の逞しい腕できつく抱かれ、
下から突き上げられると身体中が痺れてくる。
矢吹が腰をグラインドするたびに美奈子の子宮は掻き回される。
「あん、矢吹さん凄いです、身体の中から……」
「わたしも気持ちが良いですよ! 美奈子さんペニスが締まって」
「嬉しい……」
結合しながら2人は熱いキスを交わしていた。
それさえも身体の芯から痺れてくる。
太く固いペニスで幾度も突かれて美奈子は何度も逝っていた。
「あぁ、また逝く! 逝っちゃいます」
「わ、わたしもです、で、出そうです、美奈子さん」
「お願いです……中に出して!」
「良いんですか」
「はい、お願いします、欲しい!」
矢吹はなんども激しく腰を突き上げついに美奈子の中に射精した。
「逝く!」
「あん、わたしもです!」
ドクドクという男の樹液を女の中に吐き出した瞬間だった。
それを受けた美奈子も子宮の壁に精液を激しく放出され、また逝った。
今までにこんなに激しい昇りつめたことがなかった。
挿入したまま2人はしばらく、抱き合っていた。
淡い照明は汗に濡れた身体を照らしている。
美奈子は幸せだった。
矢吹は美奈子を抱きながら美奈子の髪の毛を撫でている。
「矢吹さん……」
「はい」
「いま、とても幸せです。とっても」
「それは良かった」
「でも、矢吹さんはこの地には落ち着かないのでしょうね」
「さあ、今は分かりません、成り行きにまかせたいと思います」
「わたしのそばにいて欲しいです」
裸の美奈子は豊満な身体を矢吹に押し付けて来た。
「わたしもそうしたい、生きていればですが……」
「そんな!」
泣きながら抱きつく美奈子の白い肩を矢吹はいつまでも抱いていた。
美奈子はなぜか泣きたかった、矢吹に甘えたかった。
この店に3回ほど来てくれた客なのに、そんな気がしない。
矢吹の顔をみていると、この人は私の運命の人かもしれないと思った。