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任侠と女たち
【調教 官能小説】

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その 2-3


ーーーーー 矢吹の女との過去 ーーーーーーー

矢吹も男だった。女を知らないわけではない。
今までは、ほとんどは女から彼を求めてきた。
ある街で、義憤に駆られて旗色の悪い組を助けたことがあった。

そのヤクザの親分の未亡人と関係を持ったことがある。
組の名前は笹蒲組といい、組長が病死して妻が後を継いでいた。

女は涼子と言い美しく気っ風は良かったが、所詮女が仕切るほど
この世界は甘くない。
その笹蒲組が難儀をしているのを、矢吹が助けたのだ。

騒ぎが収まり立ち去ろうとしたとき、呼び止められた。
それは涼子から直々にお礼がしたいということだった。

「あの、今度のことでは助かりました、お礼がしたいのです」
「いや、わたしは見兼ねてお助けしただけですので……」
「いいえ、それではわたくしの気持ちが収まりません、是非!」

そのように訴える涼子に根負けしたが、そのお礼とは
涼子が身体を自分に預けることを矢吹は始めは想像できなかった。

招かれて誰もいない彼女の部屋で着物を脱いだ彼女を抱いた時、
白く柔らかな女体は彼のペニスを勃起させた。
女のその身体は見事だった。

透き通るような白さと、美しい乳房が眩しかった。
そこには極道の妻らしい凛とした美しさがある。

蛇のように絡みつく妖艶な身体を抱き寄せ
しっとりと膣を濡らして迫る女にさすがの矢吹は為すすべもない。
「抱いてください、矢吹様」

抱きしめ身体を重ねると、大きく柔らかい乳房が熱い。
涼子を抱き寄せ膣の中に挿入し幾度も突き上げると、
女は身体を震わせ歓喜の声をもらし果てた。
(い、逝きますぅ、あぁ……)

逝きながら、締め付ける女の膣の強さに極まって矢吹は射精した。
ドクドクと射精するとき、矢吹は全てを吸い取られる気がした。

「乳首を強く吸ってください、矢吹様!」
女の顔は紅潮し燃えていた。

乳房を揉みあげ、乳首を吸い舐めると甘い声を漏らす。
「あぁ、素敵です、矢吹様……」
身体を白蛇のように妖しくくねらせていた。

「矢吹様、今度はバックでお願いします!」
「えっ……」

女は40代だろうか、矢吹よりも歳は上のようだが色っぽい。
よほど彼女はセックスに飢えていたのだろう。
矢吹はセックスのとき、女から要求されるのを好まない。

しかし、歳上の熟女で妖艶なその女は違った。
自ら要求しながら乱れ狂う女の飽くなき欲求に圧倒されていた。
(こういう女も悪くはない……)

彼女は着物をはだけ下半身を丸出しにしてベッドの縁に手をつき、
尻を突き出した膣にそそり勃ったペニスを押し込んだ。
割れた女の裂け目は陰汁で濡れ、膣に吸い込まれるようだった。

「あぁ、矢吹様、背中をお尻を強く叩いてください、お願いです!」
「えっ? 本当ですか?」
「叩きながら突き上げてください、早くしてお願い……」

矢吹はこういう愛し方があるのかと、その時に悟った。
そして、バックで挿入しながら、大きな手で思い切り叩いた。

「あん、凄いです、逝く! 逝きます!」
矢吹がペニスを膣に突き刺したとき、涼子は何度も痙攣して果てた。

「気持ちよかったです、矢吹様、綺麗にさせて下さい」
「そんな、本当に良いんですか?」
「はい、ご奉仕させていただきます」

彼女の中に射精した後の矢吹のペニスを彼女は綺麗に舐めていた。
その顔は恍惚で、満足しきった女の顔だった。
舌で舐め、口で吸われて矢吹は彼女の口の中にたまらず再び射精した。
涼子の赤い唇が白濁の精液でぬるりと光り艶かしい。

しばらく遠ざかっていた性の渇望が、彼女をそうさせたのだろう。
涼子の性癖は亡くなった組長の影響が強かった。

涼子にこの地に留まって欲しいと哀願されたがそれを断わった。
矢吹には、まだやらなければならないことがあるからだ。
それらを組員に見られて、一悶着あったことがある。
そのときの詳細はいずれ述べなければならない。



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