9月:ドイツ-7
「おがわ、く・・・ん」
熱い手のひらが体中をさまよった。
その手を追いかけるようにキスを体中に降らせてくる。
「ん・・・っ」
思わず口から漏れ出る声は
恥ずかしくて手で押さえた。
「聞かせて。久しぶりの生声」
上から覗き込むように妖艶に笑う顔は、昼間の穏やかな小川くんとは違って
私のすべてを見透かしているようだ。
ゆっくりと秘部を触って愛液を指にからめとる。
「や、だぁ」
「なんで?俺に好きなだけ触らせてよ」
ゴムをつけながら優しく笑って。
再び指を優しく奥まで入れられて中をそのままかき回す。
その快感に私の意識のすべてを持っていかれそうで怖くなる。
「大丈夫」
その言葉に安心して。ホッと息を緩めたとき
小川くん自身が私の中に入ってきた。
「ぁあぁぁ・・」
久しぶりのその感覚に、
私は奥まで敏感に小川くんを感じ取る。
「ごめん。もたないや」
恥ずかしそうに、顔を隠すかのように私の耳たぶにキスをして
耳を噛みながら律動を早くする。
「あ・・・ぁ」
私も・・・もちそうに、な、い。
「おがわくん・・・っ」
「ん?」
息を荒くして聞けば
小川くんの息も荒かった。
「愛してる」
「俺も。愛してる」
その言葉とともに、私の中で解き放った小川くんに抱きしめられて私もイった。
「ほのか」
そう呼ばれることに、何より幸せを感じた。