脱毛ワックスとソープ嬢のナナ-2
「なっ!」
亨の姿を見た智美は、衝撃の余りに指の動きを止めてしまったのだ。
亨の手にはスマートフォンではなく、テレビのリモコンが握られていて、ちょうどそれをテレビに向けて操作するところだった。
「なにしてるのよっ!」
今までと違う意味で智美の身体がカーッと熱くなった。
「えっ?なにって、今日のニュースを…」
智美の淫らな行為を前にしても、隆盛を誇っていたイチモツも萎んでしまい、亨は手持ち無沙汰気味にテレビのリモコンに手を伸ばしていた。そう、智美が女体を火照らす一方で、亨は射精後の賢者タイムを迎えていたのだ。
「今はニュースじゃないでしょ!せっかく恥ずかしい思いをしてオナニーしてるのよ!どうしておまんこ見て興奮してくれないのよ!なによ、いっぱいするって約束なのに、テレビに気を取られて萎んでるじゃないの!」
(マジか…)
近所を憚らない智美の大声に亨は驚いた。
『いっぱいする』確かにそんなことを言った。しかし、それは興奮の勢いで出た言葉だ。智美のノリノリ状態に、賢者モードの亨は辟易した。
しかし、今の智美はいつもと違って適当にあしらうことができない雰囲気だった。そして、このまま智美の大声が漏れ続ければ近所に体裁が悪い。それを感じた亨は自身の包容力を示すように両手を開いた。
「だからじゃないか」
「えっ?」
「いっぱいするためにリセットしてるんだよ」
「えっ?えっ?どういうこと?」
「ほら、オレは1回やれば冷めるだろ。それでも智美と何回もしたいから、1回エロから離れたら方が直ぐに興奮すると思ったんだよ。智美のためだよ」
「あたしのために…」
春奈とのやり取りでもわかるように、智美は根が単純で、しかも流されやすかった。
「嬉しい♪」
亨の言葉にあっさりと感動した智美は、愛する夫の抱きついた。もちろん、その手は直ぐに亨の肉棒へと伸びていった。
「あら?まだリセットできてないのね」
智美は手の中のフニャフニャした感触に、残念そうにつぶやいた。
「そんなに直ぐには無理だって」
「じゃあ、興奮して貰えるように、もう1回エッチな下着を穿いてみるね」
自分の下着姿を見たときの亨の興奮を思い出しながら智美は目を輝かせた。しかし、妻の積極的なアプローチも賢者の亨には重たいだけだった。
「ど、どうだろ…。そんな直ぐに勃つかな…」
「うふふ、心配しないで、取って置きのモノがあるから」
微笑んだ智美は、ソファーテーブルの上にあるものに手を伸ばした。
「なんだよ、それは?」
一見すると興奮するような卑猥なモノに見えない。亨は訝しい目を智美に向けた。
「脱毛ワックスよ。男の人は無毛の割れ目に興奮するからって、お隣の春ちゃんが使い残しを貸してくれたのよ。だからあたしのおまんこも…」
自分のモロ見え姿に興奮して欲しい智美は、手にした脱毛ワックスを示しながら、上目遣いに亨の様子を窺った。
しかし、亨の反応は智美の予想とは少し違っていた。
「な、なんだって!春奈さんの使い残しだって?じゃあ、春奈さんのアソコには毛がないのか?」
亨は目を剥いて聞き返した。ある事情から亨は下の毛が琴線になっていた。そして以前から気になっていた童顔の春奈の無毛が出てきた途端、それ以外の智美の言葉は亨の頭から抜け落ちてしまった。