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おとなりの春奈さん
【熟女/人妻 官能小説】

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序章-1

【おとなりの春奈さん】

【序章】

「ふう…」

彩花の朝食の片付けを終えた智美は、窓の外に視線を向けて息を吐いた。

土曜日の朝。長女の彩花はクラブ活動に出掛けたばかりで、夫の亨もそろそろ起きる頃合いだ。休日と言えども専業主婦の智美の仕事には休みはない。

「いい天気だから、お布団を干さないとね」

久し振りの好天だ。気怠さを覚えた智美は座りたいのを我慢して、そのまま2階の寝室へ足を向けた。

夫婦の寝室。入って正面の南側にはベランダに出る掃き出し窓があり、右手の西側にも腰窓がある。郊外の分譲住宅地によくある2方向から採光の取れる間取りだ。

しかし、この西窓は普段から雨戸を閉めっぱなしにしていた。風水的なこともあるが、主な理由は寝室を隣家の視線から遮るためだ。

亨がまだ寝ていることも考えた智美は、足音を忍ばせて階段を上がり、そうっと寝室の扉を開いた。

(あれ?)

閉められているはずの西窓の雨戸が開けられていた。しかも亨が外からの視線から隠れるようにカーテンの影から窓の外を窺っていた。

「なにしてるの?」

突然聞こえた妻の声に、夫の亨はギクリとした。

「と、智美…」

あからさまに怪しい亨の動きに、智美は訝しげに眉を動かした。

「なによ、びっくりして」

智美は亨が立つ窓辺に近づくと、レースカーテン越しに窓の外に視線を巡らせた。

「あれ?春奈さんじゃないの。どうしてこっそり見てるのよ」

智美の視線は庭で洗濯物を干す隣家の人妻に止まり、亨の行動にピンときた。

「やだ、もしかして下着を干すとこ見てたの!」

春奈は他の洗濯物で周囲から隠すようにその下着を干していたが、2階のこの位置からは隠せていなかった。智美はその下着を見ながら今日までの2日間のことを思い返した。




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