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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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7月:予期せぬこと-3


「行こうぜ!」

誰よりも乗り気の青木は、私と葵にそのバンドがいかに凄いかをこんこんと説明をし
1番前の席を予約したから!と張り切っていた。

そのまま電車には乗らず、関内方面に歩くとお店ばかりが入っている雑居ビルについた。
10階にエレベーターで行き、1つしかないドアを開けると
すでにバンドのチューニングが始まっていた。

お互いに音を合わせる響きの中で、秋田さんと青木が慣れたように食べ物を注文する。
それぞれの飲みモノを手早く注文し終えたところで
1曲目が始まった。

1番前の席は、思った以上の大音量で
同じ席の4人でさえ、お互いに顔を近づけないと話し声は聞こえない程で
1曲目はその迫力にビックリして終わった。

「す、凄いね」

私と葵はビールを飲むのも忘れて驚いていたので
曲が終わって一息付いたら急にのどが乾いて急いでビールを喉に流し込む。

「次!始まるぞ!」

青木のその声に、私たち2人はもう一口ビールを飲んで顔を見合せて笑った。




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