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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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7月:予期せぬこと-2


この人知ってる。
広報で1番経費精算の仕方が綺麗な人だ。

経理にとっては簡単な経費精算は経理以外の部署の人には難解らしく
書類を何回も作り直してもらう人が多い。
そんな中で広報の秋田さんはいつも1回で審査を通る。

経理では秋田さんの経費申請は楽だって周知の事実で・・・

でも、秋田さんが有名なのはもちろんそれだけじゃない。

この身長に爽やかな笑顔で
「経費申請お願いします」
と丁寧な口調で持って来られたら、もう経理の女子は彼の書類をとり合いだった。

「経理の宮本です」

そう挨拶すると
「何回か、申請でお世話になったよね」
さっきより、親しみを込めた笑顔で。

うわっ。
破壊力半端ないな。

「今日は同期の飲みにごめんね」

そう言って今度は葵の方を向いて話しだす。
良かった。
ほんの少し顔が赤くなったのを見られずにすんだ。



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