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真夏の悪夢
【レイプ 官能小説】

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第四章 警察-2


これらの報告を聞いた課長は顔を真っ赤にして、「逮捕状なんか後回しでいい。岡村たちを連れてこい!」と檄を飛ばした。

それから間もなく、広瀬、柳田、本間、梁は喫茶店にたむろしているところを発見され、午後7時には行きつけの居酒屋に現れた岡村も張り込んでいた刑事に捕らえられた。

しかし、問題はこれからだ。被害者の小枝子以外に現場を目撃した者はいない。

全員、盆踊りに行ったことは認めたが、岡村と広瀬は直ぐに飲み屋に行ったと言い、柳田、本間、梁は「アパートでマージャンをした、そんな女は知らない」と白を切った。

まずは彼らのアリバイを崩さなければならないが、岡村と広瀬が行ったという飲み屋は岡村の情婦が働いているところだから、当然、口裏合わせが出来ていた。

残る柳田、本間、梁はもう一人のマージャン仲間は小池和生だと証言した。

「また、あいつか」

刑事たちは吐き捨てるように言った。

小池(こいけ)和生(かずお)とは地元有力者の一人息子。いつも柳田、本間、梁と一緒に悪事を働くのだが、父親に世話になっている区議会議員などが警察幹部に圧力をかけ、それを揉み消させている、典型的な放蕩息子だ。

「早く決め手となる目撃者を探さねえと、何か言ってくるぞ」

案の定、岡村たちがのらりくらり刑事たちの追及をはぐらかしていると、その2日後、署長から捜査状況を聞きたいと注文がついた。

「やっぱりきやがったか」
「署長もだらしねえからなあ」

刑事たちの視線は課長に集まったが、その懸念通り、署長室から出てきた彼の顔は真っ赤、手には丸めた捜査書類が握り締められていた。


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