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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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6月:想像-4


「そんなのずるい!」
「・・・・」
「私は言うのずっと我慢してたのに!」
「うん」
「私だって会いたいよ。今すぐ抱きしめてほしい。キスしてほしいもん」
「うん」
「我慢してたのに〜ぃぃ・・・」

テレビ電話なのに。可愛いとは言えないような顔で涙と鼻水をぐずぐずした。

「そんなこと言うなんて!ずるい!」

私のその顔を見て、困ったように小川くんが笑う。

「だからさ。聞かない方が良かっただろう?寂しい思いをさせてごめん」
「ううん・・・ううん。聞いてよかった」
「え?」
「小川くんが私と同じ気持ちだって分かってよかった」
「ほのかさん」
「大好き。小川くん」
「・・・じゃぁ、さ」
「ん?」

「お願いがあるんだけど」
「何?」

ティッシュで涙を拭いて鼻をかんで、パソコンの中の小川くんと目を合わせる。

「俺に触られていると思って、あそこを触ってくれない・・・かな?」
「え!」
「だめ?」
「って・・・」
「ほのかの感じてる顔が見たい。」
「でも・・・」

そんなの恥ずかし過ぎるんですけど。

「パソコンのカメラはのどかがどんなふうに触ってるか見えないから。
顔だけしか見えないから。お願い」





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