【花よりも花の如く】-8
そこは鏡の前。美術準備室には床から天井まで填め込まれた大きな姿見がある。あたしはその前に立たされた。
制服の前をはだけ、胸を晒して恍惚と潤んだ目をしてるあたしが鏡の中にいる。
やだ、こんなの。恥ずかしい。
鏡の中で、先輩の手があたしのブレザーとシャツを脱がせ、ブラを外していく。そしてスカートを落とし、濡れたパンツも膝の辺りまで引きずり下ろされる。
あたしは、それをされるがままに、鏡に映して見ている。
「凄く濡れてるな、愛花のココは。俺と二人っきりは、そんなに興奮する?」
あたしの毛を掻き分けるようにして割れ目に手を伸ばしながら、先輩が首筋に舌を滑らせる。
ああん……。
気持ちいいけど、違う。そーじゃないの。これは朝からなの。もう、朝からぐしょぐしょなのよ、あたし。
お兄ちゃんに朝から散々弄られたから。あとちょっとでイきそうだったのに、イかせてもらえなかったから。
あんなにぐちゅぐちゅに弄られたのにイってないから。だからなの。
そりゃ、先輩と二人っきりで凄くドキドキしてしまったのは事実だけど、違うのよ。
そんなことだけでこんなに濡れると思われたら、嫌よ。恥ずかしいもの。
あたし、普段はそんなにいやらしくなんかないのよ。……本当よ。
でも、そんな事は言える訳ない。
先輩の指があたしの秘部をゆっくりと撫で回す。
鏡の中で、あたしのアソコが先輩の指の動きに合わせて、ぐちゅぐちゅと音を立ててヒクついている。
先輩の指が、ぷっくりとした割れ目を左右に開いた。その中から、疼くように勃ってる小さな赤い突起が現れる。
嫌っ……。
外気に触れた途端、それがかっと熱を持った気がした。
「可愛いね、愛花のココ」
先輩の指が、つるりとしたそれを、クリクリと指の先で強く押し潰すように弄りながら、何度も撫で上げる。
「あっ……いやっ……」
そんなことされたら、おかしくなっちゃう。膝が震えて立っていられなくなる。
先輩の体に背中を預けるあたしの太股を、つぅっといやらしい汁が流れた。
恥ずかしい。
「良い格好だな、愛花」
その声に鏡の中のあたしを見ると、あたしはいつの間にか先輩の体に背を預けたまま、鏡に向かって腰を突き出すようにして立っていた。
今朝、お兄ちゃんにされていた時と同じように、先輩がより愛撫しやすいように、
ぐちゅぐちゅと弄られるあたしの赤く火照った秘部が、より先輩に見えるように。
「いやぁ……」
きつく目を瞑ってしまうけど、あたしの恥ずかしい姿が目の裏に焼き付いて離れない。
あたし、あんな姿を先輩に見せているの?あたし、いつもあんな姿を、お兄ちゃんに見られているの?
「見てろよ、愛花。ほら」
お尻の穴の方から暗い茂みに隠れた恥ずかしい突起まで、鏡の中のあたしは何度も何度も擦り上げられている。
あたしの秘部は激しく蠢く先輩の手との摩擦に熱く火照り、もはやぐしょぐしょに濡れていて、濡れそぼった毛の間から見えている赤くしこったあたしの突起に先輩の手が触れる度に、実際にソコから与えられる刺激と、今あたしは先輩の前に恥ずかしい恰好で晒されているんだという、脳が痺れるほど卑猥な快感とで、あたしの奥底から更に滾々と湧き出るように愛液が溢れ出る。
もう、ダメ!もう……限界。これ以上、快感を与えられると、あたしは、もう……。
「先輩、駄目、……駄目です、もう」
太股まで震えてきちゃう。もう立っていられない。
喘ぐようにそう訴えると、先輩は、あたしのソコを弄るのを止めてくれた。
「あっ……はぁ、はぁ……」
呼吸を整えていると、肩を掴んで引き離され、あたしは鏡に押し付けられた。
「そのまま手を付いてて」
そう言うと、あたしの腰に手を掛けて自分の方に引き寄せる。あたしは鏡に手を付いたまま先輩にお尻を突き出すような恰好になった。
あ、後ろからなんだ。
膝の所で丸まっていたパンツを足首のトコまで落とされて、大きく脚を広げさせられる。
そうして、先輩の手があたしのお尻を掴んで左右に広げた。
こんなことされたら、先輩の目にはあたしのお尻の穴まで丸見えになっていると思う。
今朝、お兄ちゃんに指を入れられた、あたしの恥ずかしい所。
先輩もそんなことをするのかしら?先輩もお兄ちゃんみたいに、あたしの後ろの穴に指を入れたりするのかしら?
お尻の穴がムズムズしちゃう。あれは嫌、お尻は嫌だもん。恥ずかしいし、なにより、そんなに気持ち良くないもの。
けど、……もうなんでもいいわ。今日はあたし、変。凄く変。もうどうしょうもなくイきたいんだなって思う。