ズ-2
「綺麗な身体でエッチしたいって思う乙女心なんですけどっ!」
少しだけ大きな声でそう訴えるも
「じゃぁ、次の時にそうして」
全く聞かない阿部さんに、ちょっとムッとして
顔をのぞきこめば、耳を赤くして
「あのさ?どれだけこの日を待ったと思ってんの?」
と、真顔で言った。
「手を出したくても、同棲を解消するまではあの男の彼女のような気がして。
真由花も気持ちが整理できないと思って
ずっとこの日を待ってたんだけど?」
「・・・・」
「汗?俺もかいてる。綺麗な身体で真由花の事抱いてやりたいよ。
でも、ごめん。もうこれ以上は我慢できない」
少しだけ悔しそうに唇をかんだのは、自分の自制心のなさを私に言わなきゃいけなかったからか。
「私、も」
うん。これ以上待てない。
そう思いなおして私から阿部さんにキスをした。
「あと、もう1つ、先に謝っておく」
「・・・な、に?」
「ごめん。真由花がセックス久しぶりだって分かってるけど優しくできそうに、ない―――」
そう言って強引に口の中に入れてきた舌を荒々しく動かして私の思考を奪った。
あっという間に脱がされた下着は
久しぶりだから恥ずかしいとか、そんな想いを抱かせる前にはぎ取られて
私は何も身に着けていない身体を性急に撫でられて、その全てにキスをされた。