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砂漠の薔薇
【女性向け 官能小説】

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-1

毎日のように待ち合わせして物件を選んで
ご飯を食べて・・・

2人の時間はものすごく多かったのに
手をつなぐ以外、私に手を出しては来なかった。

「早くひとりになれ」

1回だけ抱きしめられたその耳元で
ため息交じりにそんな言葉を聞かされた。

「んっっ・・・」

キスが深くなると、自分が濡れてくるのが分かる。

やっとキスを辞めて頬と頬とすり合わせるように私を抱きしめる。

耳元でそっと
「俺だけのモノにしたい」
小さい声で呟いた。

「うん」

迷いなくそう呟いた私を抱き上げて
ベッドに静かに下ろす。

「後悔は、させないから」

服を脱がされて下着だけの姿になる。

「あっ!」

ハッと思いついて小さい声をあげる。
「何?」
「えっと、今日引っ越しだったじゃん?」
「そうだな」
話している途中も阿部さんは私の首筋を舐めていた。

「凄い汗をかいたと思う」
「頑張ったな」
いやいやいやいや、そうじゃなくて。
「シャワーを浴びたいな・・・ぁと」
「ムリ」

間髪置かずに却下されて
私はそれでも起きあがろうと身体に力を入れた。

「阿部さん!知っての通り久々のエッチなの!」
セックスレスだったって言ったじゃん。
「うん」
嬉しそうに笑うけど。
そりゃぁ阿部さんは久々のエッチじゃないかもしれないけどっ!


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