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陽炎の渓谷
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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吸い付く-3

 スイッチが入れられた。
「ぐあぁ……」
 敏感な肉の蕾を挟まれるのみならず、激しい振動が襲いかかった。
「当てがうんじゃなく、挟んで揺する、というのがポイントです」
 玲奈の目に涙が滲み始めた。嫌なのではない。よすぎるのだ。気持ちよすぎて下半身が痺れ、悦楽に捕らわれて身動きも出来ない自分に、僅かながらも恐怖を感じているようだ。
「イ……クぅ……」
「いいですよ、どうぞご自由に。お嬢さん」
 玲奈はガクガクと腰を震わせながら、二回目の絶頂を極めた。
 体の痺れが引く頃、仁来は薄い水色の、八分音符型の性具を彼女の顔の前にかざした。
「お嬢さん、音楽はお好きですかな?」
「ええ、小さな子供の頃からピアノとともに生きてきましたから」
「ほう、それはちょうどいい。これはちょっと変わってましてね、モーターによる振動ではなく、スピーカーの振動を使ってるんです。簡単に言うと、音楽の響きで癒してくれるということですな」
「音楽の響きで……」
 先日の車の中での出来事が玲奈の頭をよぎった。
「どうかしましたか?」
「ああ、いえいえ」
「ではこの音符の頭の部分を挿入して下さい。あ、愛称はムジカ」
「入れちゃうんですか?」
「性具としては特に珍しい使い方じゃありませんよ。外から振動を与えたり、内側から刺激したり」
 仁来から受け取った「ムジカ」をしばし見つめた後、玲奈は自分の秘めやかな壺口に当てがった。すると、それは意外なほどにすんなりと彼女の中に滑り込んだ。表面がツルツルで卵形という材質や形状のせいもあるだろうが、それよりも玲奈のそこがドボドボにぬかるんでいるのが主な理由だろう。
「行きますよ。プレイヤーを兼ねたリモコンからの音声信号がワイアレスで本体に送られ、お嬢さんの体の中で音楽が響きます」
 玲奈にかざして見せながら、仁来がリモコンを操作する。
「音楽は何をかけましょうねえ。そうだ、これなんかどうです?」
 ピアノ独奏による鐘の音を模した様な和音が微妙に変化しながら繰り返されるイントロが始まった。ゴーンゴーンと和音が響く度、玲奈の下腹部の奥で繊細な振動が発生し、恍惚とした快感を紡ぎ出していく。
「ん……」
 薄く微笑んだような顔をしてそれを味わう玲奈。
 イントロが終わると、超高速アルペジオが、玲奈の柔肉の内壁を駆け回り、ストリングスのゆったりとしたメロディが撫でるように進行していく。
 テンポが上がり、強いアクセントの所で玲奈の腰が少し跳ねた。
「どうですか、お嬢さん」
「そうですねえ、とっても心地良いんですけど、安らぐ感じが強すぎて、これでイクとは思えません。でも、こういうのもいいですね」
「でしょう? これはイク為というよりリラクゼーション用に開発しましたから。でもね、かける音楽によっては……」
 ズガガガーガガーン……。
 仁来がリモコンを操作し、曲を切り替えた。
「ぐふっ……う、う、うう、う、うぅ……」
「ほらね、ヘビメタだとずいぶん感じが変わるでしょう?」
 玲奈の下腹部の奥で、電気のような痺れがビートに乗って繰り返されていく。
「だ、ダメ、これは……」
「イけるでしょう?」
「い、イける、っていうか、イってしまう……」
 ブルブルブル、っと体を揺すり、玲奈は今日三度目の硬直を迎えた。食い縛った歯の隙間から涎が溢れ出て顎から首筋を伝い、ブラウスの胸元を濡らしていく。しかし、涎を垂れているのは上の口だけではない。「ムジカ」を咥え込んでいる玲奈の壺口からは大量の粘液が分泌され、それはソファーに垂れて、水たまりのように広がっていった。
 音楽が止まると同時に玲奈は脱力した。
「もう一つ試しましょうか」
「まだやるんですか、私、もう……なんと言うか」
「職業柄たくさんの女性が悦楽し絶頂する姿を見てきましたけれど、お嬢さんは特別にお強いと思いますよ。まだまだイケますよ」
「もう十分です」
「なんのなんの。さあ、今度はコレです。愛称「グラミィ・キッス」。さっきもご説明した通り、クリトリスを吸い上げて微細な振動を与えます。同時に、内蔵の小型ローラーでしごき上げるような動きもいたします」
「もういいですってば!」
「そうはいきません」
 ソファーから起き上がろうとした玲奈を突き飛ばし、仁来は「グラミィ・キッス」の先端を彼女の肉の蕾に吸い付かせた。
「んあぁあぁ……」
 慌てて払いのけようとする玲奈。しかし「グラミィ・キッス」の吸引力はすさまじく、外そうとすればするほどグイグイ喰い付いてくる。
「ぐぅうぅう……もう、やめてぇ……」
「何言ってるんですか、まだ第一段階ですよ。振動、スタート」
「あ、あ、あ、あ、ああ……」
 玲奈はもう言葉を発することも出来ない。猛烈に吸い付かれた敏感な肉の蕾に、微細かつ強力な振動が与えられ、気を失う程の快感が彼女の下腹部を痺れさせる。
「んあ、あ、う、うぅ……」
 ソファーの上でのたうち回る玲奈。それを冷めた目で見下ろす仁来。
「そして、ローラー作動」
「……っ」
 吸い付き口の内部に仕込まれた小型ローラーが、蕾を根元から先端に向かってしごき上げる。
 全身をガクンガクン揺らしながら、呆けたように目を見開く玲奈。
「ふふふ、これでイかなかった女はいない」
 けいれんの様に身を震わせながら、玲奈が全身を弓なりに仰け反らせた。股間に「グラミィ・キッス」をぶら下げたまま。
「イってらっしゃい、お嬢さん」
 玲奈は、下腹部から湧き上がって激しく快感中枢を揺さぶる、嵐の様な悦楽に翻弄され、体の全ての細胞が情欲に震えているかのような浮遊感の中、意識を失っていった。


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