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目標はJK? 爆乳・蒲生三姉妹
【その他 官能小説】

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白香語り(2)-3

 ちょうどその内部――研究室には、彼とわたししかいなかった。普通に考えるとわたしが危ない状況かもしれないけれど、わたしは、片桐氏くらいなら襲われても払いのける自信があったし、なにより彼にとってわたしが趣味ではないことを、よく承知していた。海田くんには「リサーチ」なんてもっともらしい言葉を使ったが、要するに、観察して、推理して、把握したのだ。
「いやあ〜、ボク、女子校生が大好きなんですよ」
 片桐氏は己の性癖をあっけらかんと公言していたが、彼の言う「女子校生」は、わたしのような、手練手管に長けた、擦れた女のコではないことを、わたしは見抜いていた。巨乳好きはあの海田くんと同じだし、紅香のような正統派美少女系も悪くはないだろうが、片桐氏は、もっとロリ風味にあふれ、かつそれなりにはおっぱいのあるコが、お好みなのだ。そして、その条件に対する執着、という点は、おそらく海田くんよりも強固であるようだった。
(困ったオタク‥‥。だけど――)
 わたしは内心呆れながらも、おもてには出さないようにして、話を進めることにした。困った相手ではあるが、逆に言えば、執着が強い分、その対象をわたしが押さえれば御しやすい、とも言える。
 わたしは、その適任をひとり、よく知っていた‥‥。
 彼、片桐氏にそのコを与え、そのコをわたしがコントロールする。――ごくかいつまんで言えば、これが、わたしの計画の、次の段階の概略だ。わたしは、彼がわたしのふくらんだ胸にちらちら目をやっているのを見て――確認して、言った。
「わたしの妹、桃香の――おっぱい‥‥」
 そこまで言っただけで、片桐氏は、面白いようにびくっと反応した。わかりやすい人だ。
「あのコの――桃香の、おっぱい調教をしてほしいんです」
 目を丸くしている片桐氏に、わたしは用意しておいた話をしたのだった。
「え? ううん、聞き間違いじゃないですよ。言った通り‥‥聞こえましたよね? 妹の桃香のおっぱい調教をしてほしいんです‥‥」
「正直に言うと、ぶっちゃけ、誰でもいいんです。秘密さえ守ってくだされば。そして、変なことを考えない人なら‥‥」
「妹を――桃香を彼女にしよう、とか思わないことです」
 紅香の調教の話もした。ディティールは省いて、だが。自分の話にリアリティを持たせ、また男である片桐さんの妄想の暖炉に着火し掻き立てて、かつ、万が一、彼が他人に話してしまった場合は、かわすことができる、ギリギリのラインを意識して。


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