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目標はJK? 爆乳・蒲生三姉妹
【その他 官能小説】

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白香語り(2)-4

「片桐さんに頼むのは、おっぱいの、調教、のみ、です。それ以外のことは頼みません。――いえ、失礼ですが、あらかじめ禁止させてもらいます」
「そして、重ねて失礼を申しますが、期間中は、わたしの指示に従ってください」
「これを守ると約束していただけないなら、この話はなかったことにします。え? どうするかって? また、別の誰かをあたるだけです。桃香のおっぱいに目をつけてるのは、片桐さん、あなただけじゃないんですから。えーと‥‥?」
 わたしは、あらかじめ準備しておいた台詞を並べ立てた。さすがに手帳には書かず、別の紙に書いておいてもう捨てたのだが、妹たちがいない間に練習しておいたものだ。そしてわたしは、えーと、で言葉を切ると、手にしていたピンクの手帳をぱらぱらとめくった。わざとらしいかとも思ったが、鈍そうな片桐氏相手にはこれくらいしたほうが効くだろう、という目算もあった。
 その読みは当たった。片桐さんは、気の毒なくらい狼狽し、しかめ面で腕組みして、考え込んでいた。完全に、わたしのペースだった。
「わたしは本当に、一向にかまわないんです。即答でなくていいですから、よく考えて決めてください」
 篭絡は、あの海田くんよりも簡単な手ごたえだった。片桐氏とは翌日も研究室で会ったのだが、その場で桃香調教の手伝いOKの返事をくれたのだった。彼は言った。
「『この世にはときに、正道を往くだけでは進めぬ森がある‥‥!』、さ‥‥」
 普段は淡々としている片桐氏の口調は、そのときだけは妙に芝居がかっていた。ドラマか何かの台詞だろうという推測はついたが、その必要もないから深くさぐろうとは思わなかった。ともかくこうして、わたしは彼を引き込むことに成功したのだった。
 後は、簡単だった。片桐さんを手順を話し、用意を整えてもらった。紅香調教に入る際は、わたしは桃香に細かい手順を打ち明け、協力させた。だが今回は、桃香はもちろんだが、紅香には直前まで、計画の存在自体を話さなかった。教えれば、あの紅香のこと、桃香が心配になって話してしまうと考えたからだ。もっとも紅香は、さすがわたしの妹というべきか勘がよく、わたしが以前よりも頻繁に片桐さんに電話し、また研究室に出入りするようになったことから、当日に打ち明けたときには、さほど驚いた様子は見せなかった。嗅ぎつけていたのだ。
 考えてみれば、わたしが本調教終了の証として紅香に与えた純白のパンティー、あれの桃香用のも同時期に「研究室」を通して入手していたことを、紅香は知っている。いずれこうなることは、わかっていたのだろう。
 そう考えると、何故だか、自分の気持ちが軽くなるようでもあった。わたしはまだ、どこかで妹たちを調教することに、後ろめたさを覚えていたのかもしれない‥‥。


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