叔母と甥、一夜の過ち-11
昨晩の自分と同じ、聞こえない筈はない。中を覗いて見つかってもおあいこだ。そう考えた太一は、おそるおそる引き戸をほんの少し開けると、光が漏れてきた。その隙間から中を見ると、電気がついたまま、小さい頃、可愛がってもらったおばちゃん、先生になったおばちゃん、大好きな悦子おばちゃんがあられもない恰好をしている。
うつ伏せになっていたので顔はよく分らないが、悦子がベッドの上でこちらにお尻を向けたまま、合わせ目の中に右手の指を入れて掻き回している。
「おばちゃん…」
太一は思わず声を出しまったが、ヘッドホンをしている悦子には聞こえない。それどころか、「ああっ、あっ、あっ、あっ、うっ、うっ、うっ、ああっ、あああっ」と左手で乳房を掴み、体をくねらせている。
テレビの映像では男が女の両脚を大きく広げて、まさにペニスを挿入しようとしていた。
「ねえ、来て」
ヘッドホンから聞こえてくる音が悦子にそう言わせただけだが、お尻を持ち上げ、誘うようなポーズに太一は吸い込まれるように寝室に入ってきたが、合わせ目を扱く右手の動きが激しく、悦子は太一に気がつかない。
太一はパジャマを脱ぎ捨てて裸になると、悦子のお尻を両手で掴んだ。
「いや、だ、誰よ!」
悲鳴を上げた悦子が振り向くと、太一が立っていた。