投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

砂漠の薔薇
【女性向け 官能小説】

砂漠の薔薇の最初へ 砂漠の薔薇 17 砂漠の薔薇 19 砂漠の薔薇の最後へ

-6


2年ごとのマンションの更新は、未来への約束のように思えた。
後2年は一緒にいる。

見た目よりも実用性を考えたパジャマは可愛くはなくて
私もいけないよね。
と、今回の更新の案内の手紙は色々と私を惑わせる。

今まで、特に気が付きもしなかった色々な状況と感情が
一気に私に「気付け!」と攻め立てているようで。

「ねぇ。こーちゃん」

冷蔵庫を開けて、中から麦茶を出してコップに注ぐ。

「テーブルの上の更新の手紙、読んだ?」
「あぁ」

「更新費用いくらだっけ?今回も半分づつでいいよね?」

一瞬の間をおいて
「真由花、その事なんだけど・・・」

ドクンドクンと、心臓が打った。

なんだろう・・・嫌な予感しかしない。

そうだ。こーちゃんのこの声を知ってる。

「更新は、やめないか―――」


こーちゃん、それ、意味が良く、分からないよ。




砂漠の薔薇の最初へ 砂漠の薔薇 17 砂漠の薔薇 19 砂漠の薔薇の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前