マカオに沈んだ榊亜希子の悲劇-4
「随分と毛が濃いんだな」
「見ないでー」
顔を近づけた金子は息を下腹部に吹きかけた。
「いいオマ○コだな」
「や、やめて下さい」
「へへへ、減る訳じゃないだろう、ちょっと舐めさせてもらうから」
「あ、いや…」
亜希子は悔しさと気持ち悪さで体が震えるが、金子は「しょっぱいな、ションベンはちゃんと拭いたのか?あははは」と嘲った。
体が自由にならないものの、侮辱は許さない。
プライドの高い亜希子は「や、やめなさい!」と足で蹴飛ばそうとしたが、「おっとと、元気がいいな、奥さん」と足首を掴まれ、「これもいいなあ」と尻を撫でられてしまった。
「やめて!」
亜希子は叫んだが、ここは人里離れた廃墟のような屋敷。誰も助けにはこない。
「寒いなあ。火でも熾すか」
杉並ではつつじが満開だが、八王子の山は気温が違う。
金子は亜希子をそのままにして、ランプを灯すと、囲炉裏に炭を入れ、古新聞紙で火を点けた。
パチ、パチ、パチパチ…
そして、間もなくシュルシュルシュルと囲炉裏に掛けたやかんの湯が沸き、家の中は温かくなってた。だが、自然の摂理は残酷だ。
「あ、あの…」
「うん、どうした?」
「お、おトイレ、おトイレに行かせて下さい」
火は熾したとはいえ、下半身を裸にされているから、冷える。それに杉並で拉致されてから2時間が過ぎているから、尿意が迫っているのは当然だ。両手が使えない亜希子は尿意を抑えるため極端な内股になっていた。