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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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妻の表の顔 (1)-1

「Zくんと浮気しちゃうかも」
かつて涙を流したゆきの切ない不安は現実になった。

Zにはその後も、ゆきのことをいつでも誘ってよいと伝えてある。彼は喜んで「また都度、報告しますね!」とはりきっていたが私はあえて報告はいらないと言った。動画は例のフォルダに保存しておいてもらうが、それもしばらくは見ない。それでゆきの様子の変化を見てみたかったのだ。夫を愛するゆきと不倫を楽しむゆき。妻が心の中に棲む二人の自分とどう折り合いをつけるのか、何も情報がない状態で観察したかった。

性欲は男女問わずあるものだし、その対象が特定の一人だけというのは考えてみればそのほうが不自然なことだ。男ならあって当たり前とされる浮気心が女には認められないのも理不尽な話である。恋に一途な少女時代ならともかく、いろいろな男を知り人生経験と性体験を重ねた大人の女性ならば、身体の疼きを感じる相手が複数いるのはむしろ普通のことではないか。そのことと「妻として夫を愛すること」は両立できる。

真面目なゆきだからこそ涙を流すほど思い悩むこともあるようだが、夫としてそんな妻が愛おしい。だからもし、ゆきが良心の呵責に苛まれZとの浮気をいつか打ち明けてきたら許してやりたい。「心配ないよ。話してくれてありがとう」と言って抱きしめ安心させてあげたい。反対にもしゆきが「エッチな自分」の存在を受け入れ、私には内緒でZとの浮気を続けていくつもりでも、それはそれでそっと見守りたいと思う。「大人の恋」を上手に楽しめばいい。外で密かに不倫して何食わぬ顔で帰宅するゆき。もちろん悔しいし腹立たしいが、私の預かり知らぬ
――とゆきは思っている――所で行われる妻の裏切り行為の数々を思うと、胸をかきむしられるような興奮を感じてしまう。そうして不倫妻の汚れた身体を隅から隅まで愛でてやりたい。



不倫セックスから十日。ゆきは意外にも――いや、案の定というべきか――したたかで、普段の様子からは何も察することができなかった。いつもと変わらぬ清楚な佇まい、涼し気な横顔。不倫などまるで無縁の幼さすら感じさせる笑顔に癒やされる日々。そうかと思えば、ベッドの上では一転して熟した身体ですり寄って甘えてくる。むせ返るような人妻の匂いを発して悶え、喘ぐ妻。毎晩のように私と肌を合わせ、夫のペニスをその身に受け入れ、恥じらいながらも全身を捧げて愛し合う。

Zのことだから今もさかんにゆきのことを誘っているはずである。この前の様子からしてゆきがその誘いを断れるとも思えない。今も現在進行系で繰り返しているはずの過ちを、ゆきはあくまで秘密にするつもりだろうか。



二十日が過ぎても、表面上の変化は何もなかった。いつもどおり出かけて、いつもどおり帰宅するゆき。平穏な日常がただ過ぎていく。ゆきがいつデートしているのか、あるいはしていないのか、私にはまったく分からなかった。

何よりも、私たちは相変わらずセックスに夢中だった。

ゆきの生理中でもない限り毎晩のように交わり、いやらしく汗だくで絡み合う。
私の手や口、そしてペニスで女の歓びを受け止め、全身を震わせてオーガズムに達するゆき。
夫にしがみついて深く繋がりながらむちむちの尻をいやらしくくねらせる。
クンニをすればはじめは恥ずかしそうに身を捩っているくせに、性感が高まれば私の顔に自らの股間を押し付けて悶え狂う。
「そこ……いいの……ぁ……そこもっと……ぁあ!……だめいっちゃう……だめだめぇえええ!」
清楚な美人妻の見せるあられもないギャップに興奮し、言葉で辱めながら妻を絶頂へと導く。

唯一の変化といえばこの時期、ゆきの膣からいい匂いがするようになった。
女性器用の匂いケア製品を使い始めたのだ。
「最近お口でよくしてくれるでしょ?だからちゃんとしなきゃって……」
いつもつんと酸っぱい臭いをさせていた妻の股間が、花のような甘い香りに変わった。

Zとの性行為をごまかすためだろうか。
顔に似合わず濃いめの陰毛や複雑に折り重なった小陰唇の襞の一枚一枚に男女の性液が絡みつくと、ゆきの股間はなんとも言えずいやらしい匂いを発するようになる。私とのセックス前にシャワーを浴びるとはいえ、念には念を入れているのかもしれない。

もちろん女性が膣の匂いを気にするのは普通のことだし、これだけでは何とも言えなかった。
「えー、蒸れ蒸れの恥ずかしい匂いクンクンしたかったのに」
「パパがそんなことするからちゃんとしなきゃって思ったの!」
こう言われれば納得するしかない。

満ち足りた夫婦生活を送る中で、ついにフェラチオもしてもらった。
短小早漏ペニスのせいで惨めな思いを過去何度かしてきた私は、ゆきとこれだけ充実したセックスができるようになった今でもフェラチオだけは頼めなかった。女性に見られるだけでも苦痛だったし、せっかくうまくいっているセックスライフが壊れるのも怖かった。ゆきもそんな私の空気を察してか、あえて踏み込んでくることはなかったのだが、そんな日々が終わったのも、やはりゆきのおかげだった。


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