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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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3月:ホワイトデー-1


毎週のように会うオトコは遠距離恋愛の様な感じはしない。
毎週決まって金曜日に会うオトコはまるで同じ市に住むかのようで。

少し前のように、携帯電話がなかったり、メールがない時代ならばこの距離でも十分遠距離だったんだろうけど
朝は「おはよう」とメールが飛び込んで来て
夜はお互いの時間が合えば電話をする。
ほんの少し、気温が違う横浜と山梨はメールに添付された写真でそれを感じる事が出来て
日に日にそんなオトコに恋心が募って行くようだ。

「宮本さん、先月のチョコ・・・」

え?
「凄く嬉しかった。ありがとう」

あぁ、今日はホワイトデーか。
律儀にお礼を言う小川くんが可愛くて。

「ううん。喜んでもらえたら私も嬉しい」
「明日、そっちに行くんだけど」
「うん」
「いつもより多く時間をくれるかな?」

思いもしなかった言葉に一瞬返事に詰まると

「ダメ?」

と心配そうな声が小さく響いてきた。



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