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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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刺青美少女-2

「もう家の順子ちゃんには先輩に迷惑かけさせない方針で行かせますから、先輩のお時間削らせませんから、妹のスマホから貴方たちの連絡先も全て抹消いたしました、連絡を取りたくないと妹が言ってきたのです、あたくしを差し置いて連絡などなさらないようお願いいたします」
「あ、んだとてめぇ、妹関係ねーだろ、イキナシ意味分かんねえこといって、なんなんだよ」
「関係あります、彼女は二条の人間なのですから」
「二条のくくりでなきゃ話もできねえのか、そーいう事を順子が言ってくるならまだわかるけど、姉の栞理に何でそんな訳わかんねえこと言われなきゃならねーんだ、大体テメェら義姉妹になってからっていうもの、べたべた女同士できもちわりい、お揃いで乳首にピアスなんてしていやがるしよ」
 ショックだった、先輩からそんな風におもわれているのかと、あれ? 他人から見て今の順子はそんな感じなの? あれ? まさか栞理姉さんって、まさか……
「今日子先輩には関係ないでしょう、わたくしはこの娘の為にやっているのですよ、順子の為なんです! 家族の事をたかだか部の先輩ごときに言われる筋合いありませんことよ、わたくしは順子の保護者なのです」
 あれ? この言葉……どっかできいたことがある様な……
 まさか、栞理とママって、よく似ている様な気がしてきた、いえ、でもそんなはずは、無いはず、でしょうか……
「へっ、なぎなた部の心愛がマジ顔で二人で義姉妹になってきっとHなことしているに決まっていますとかいってたけど、馬鹿じゃねーのってオレは笑ってたけど、まさかテメエら本気でそんなことになってねーだろな、仮にも姉妹同士、気持ち悪い……なあどーなのよ順子? その顔の怪我、一体どーして出来たワケ? 関係あんの?」
 尊敬していた先輩の前で、気持ち悪いって言われるのショックなのに、そんなドロドロしたこと言えるわけもない、でも噂話を否定することも出来ない。
「………………」
「あ? どうして黙ってんだよ」
 今日子先輩が、何故か怒ったように眉根を寄せて、心配げに聞いてくるの、やだ、知られるの怖いよ、先輩からも軽蔑されたくなんかないもん、貴女には尊敬を抱いていたから、あたしが勝手にリスペクトしていたから、あたしなんか助ける価値なんか無いんですよ。
「妹に変なコト聞かないででいただけませんか、何もそのようなこと、うぷっ」
 栞理の後ろに隠れていたあたしを引きづり出すように、栞理ちゃんの顔を手で除ける先輩だ。
「黙れ、テメエに聞いてんじゃねえ、順子答えろ、その傷誰にやられた?」
 何もかも暴かれて、楽になってしまえ、そう言わているようで、先輩に頼りたくなってしまう、でもそれはとっても先輩に対し真っ直ぐに顔向けできない気がして、どう振る舞っていいのかがわからない、このままいつものようにやり過ごしたい、心が赤く爛れていくよう、縮こまってしまいそう。
「あたしが、順子が悪いんです、あ、あたしが不幸だなんて、そんなの、勝手に決めつけないで下さい」
「順ちゃん」
「答えになってねえぞ、誰だ、てめぇをそんなにした奴は、そいつはお前の事をホントに大事に思っているとでも、お前はそんな事思っているのか?」
 でももうこれ以上栞理を裏切れない、この娘を傷つけたくない、この家庭を大事にしたいの。
「………………」
「答えたくないか……でも、なんか後輩だってのに、不幸せなツラしてるの、見てるのなんか、オレきらいなんだ」
 ああ、トコトンダメな順子なんだなっておもっちゃう、先輩に余計な心配させて、ダメなあたしだなって、生きていて申し訳ないなって、消えちゃいたいなってさ、それがあたしの正義なの、あたしの神様はね、順子が死ぬことでママやパパに後悔させ産んでしまって申し訳ないなって思わせるためだけにこの世に生み出してくれた、とっても残酷な神様なんだ、でも、最後に栞理だけは与えてくれたの、そーいうこと。


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