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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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刺青美少女-3


 顔の腫れも引き始めたころ、「良いデザイン画を見つけてきました、一緒に選びましょ順子さん、一生纏いつづけるシロモノなんですから」そういって順子に見せてきたのは、水彩画とも水墨画とも区別の付かない、シンプルでいて、色彩の鮮やかな下絵のようなデザイン画でした。
 順子ことが好きなら、トコトン一直線の栞理ちゃん、この娘は本気なのだ。
 お互いに肌のきめは細かく整っていて、白磁と表現してもいいくらい、客観的にみても透き通るような白い肌をしていると思う。栞理の肌にこの例えば凌霄花と薔薇の絡み合い、肌に燈と紅が混ざり、蔓の藍がそれを際立たたせ、そんな姿を想像すると卑しくも欲情してきてしまう、なぜって? 独占したいから、彼女をもっとあたしだけのものにしたいと心のどこかで願う醜いあたしがいるからだ、醜いあたし、そんな自分がいることが今ならわかるわ、そして栞理もそういう醜い心を持っているって、良いところばかりではないダークサイドをあたしと同じく彼女も持っているんだって、可愛く綺麗に、そしてとびっきりむごたらしく凄惨に、対手の肌を穢してみたい、そうして抱き合えば最高のセックスができる、心がときめいてくるのを感じたわ。
 ……でも、それだけじゃ作品としては不完全だとも……
「……あたしは、この二匹の金魚が好きかな……」
「え〜〜〜〜〜〜!!!!! 奇遇ですわね、わたくしもこういった水墨画的なシンプルなものがいいとおもっ……」
「二人してプールとかにはいけなくなっちゃうね」
 顔の怪我が治るまで、可能な限り調べた、墨を刺くということの意味を。
「……いかなければいい、そんなこと考えるべきではありません、栞理とおそろいの刺青を入れられるのです、もっと順子ちゃんはあたくしのこと一番に考えてくださらないと、悲しいです」
「……」
「順子さん、お母さまからの連絡が時折わたくしのスマホに届くのですが、貴女がいなくなってから、毎日影膳を供えることが日課になっているそうですよ」
 その影膳とおぼわしき画像を何枚か順子に見せてくれる、
「……ママ」
 刺青を入れるということは、はみ出し者になること、それを決意するということだもの、生きる世界を狭めている行為そのもの、でもそれは栞理も一緒で、それだけ慕われていることのあかしでもあるし、息苦しいのに暖かなの、変だよね?
「お兄様は外交官にあたしをさせたいって、いってたけど、それも叶わなくなっちゃう、今日子先輩の関係した国々にいってみたかったな……」
「まだそんなこといわれるのですか、うんざりです、そんなことを聞くくらいならわたくし死にますわよ! 冗談でも何でもなく」
 そういって順子の目の前でカッターを取り出し、バッサリと手首を切りつけ出すの、
「や、止めてよ! そんなことしないでよ、」
 血があたしの顔にまで飛び散り、悲しい、もう栞理にふりまされっぱなし、疲れる。
 私が泣いて「栞理ちゃんの好きにしていいから、もうどうなってもいいから」そう言うまで自傷を止めてくれない、許してくれないのだ、なにかが苦しい、おかしいと感じるけど、どこかで全力でその考えを、必死になり否定する自分がいる、だって栞理のことが大好きだから、そんなこと思っちゃいけないんだって。


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