支配者から逃れた先に待っていたのは、支配者でした-1
えっと、まだあたしの膣の中には彼のザーメンが残っているわけで、それを言葉とかじゃなくて、彼女に分からせたいんだと思う、もう栞理ちゃんのオンナはあたしだけなんだから、あたしだけを見てほしい、栞理ちゃんのオトコはもうあたしが奪ったから、あたしのことが憎くても家族としても恋人としても二人は別れられないんだよって。彼女の身体はやっぱりほわほわしてて、女の子のにおいがむせ返るよう、肌はしっとり吸い付いてきて離さない放れないの、お互いの性器を舐め吸いあって気が付いたんでしょう、栞理は兄とセックスはしても避妊していたんだろうなって、彼のザーメンを受け入れたのはあたしだけ、でもあたしが好きで愛してやまないのは栞理ちゃん……膿んだ関係同士仲のいい姉妹になれるわ。
「順ちゃんって、ママにお薬飲んでいただいてから、一緒に寝たりしていらしたんでしょう?」
暖かいHの後、一緒に抱き合いながら、栞理がきいてくる、そう……ぐったりマグロになったママを見ているだけで安心して愛でていられるから、Hな事を想像できるから、たまにママにお願いして、あくまで同意があってお薬で遊んでいた。
「たまにだよ、ぐったりしたママに抱き付くと安心できたから」
ただ副作用で、前後の記憶はなくしちゃうし、余り身体にも良くないと思う、Hな事をしようと思えば簡単に出来ちゃうしさ。
「そのお薬、今晩順子ちゃんに飲んでいただくわけには参りませんか」
「えっ」
びっくりする順子をぐっと抱き寄せる栞理ちゃんだ、もちろん一糸まとわぬ二人、お揃いの乳首ピアスが肌に触れ合い、ドキリとさせられるの。
栞理はわかっているから、突然こんな事言ってくるんだろうか、お兄様を奪ったことを知っているから、順子の性器にお兄様のザーメンの匂いを感じ取ったから、順子にデートレイプドラッグを飲んでっておっしゃってるの?
「ダメだよ……そんなこと、怖いもん」
「ダメなのですか、どーしてですか、栞理の事を信頼してないのですか、お母さまは飲んでくださったのに、順子さんは飲んでくださらないのですか」
確かにあたしの心にやましい所があって、不実な娘だなって、せめてもの罪滅ぼしに、栞理ちゃんに何かしなくちゃいけない気がする、でもどーしてという質問には答えたくはない、それを答えてしまったら、この家族は崩壊してしまうかも知れない、そんな怖いコト出来やしない、もうあんなことは嫌だ。
「意識失うと、その間のこと覚えていないから、変な事とかしないと約束して」
「当たり前ではありませんか、栞理を信頼してください、家族なのですよ」
「……Hなことしてもいいけど、優しく扱ってね、栞理ちゃんにだから許すんだよ、お姉さんだって思っているんだから」
順子を売ってでも許してもらおうとしている、あたしは何かを差し出さないと愛してもらえないと思っている、生きることは苦しいコトって、諦めているんだとおもう、でも栞理が望むのなら、彼女為には何ができるのか考えなきゃダメなんだ、彼女に愛されたいから。
「女の子どうし、危ないコトなんて致しませんから、ええもう信じて下さい」
「わかったよ……」
どこかで罰して欲しい気持ちが無いと言ったら嘘になる、そしてそれを楽しんでいるあたしがいる、心のどこかで滅茶苦茶にして欲しいと、栞理にだったら、許されるためだったら、何でもしたい卑屈なあたしがいる。
50ccほどのアルコールにお薬を砕き溶かし、覚悟を決めて一気に飲みこんだの、うえっ喉が焼けるように熱い、はじめての経験だ。
その後、気絶するので、ベットに横になって、意識の失う瞬間まで、静かに横たわり、栞理が目をキラキラ潤ませて、艶っぽく順子の手を愛撫してくれたから、安心できた、夢でも栞理と逢えるといいなって、思いながら……気が付くと次の日の朝になっていたわ……