投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

嘘吐きなボク
【その他 恋愛小説】

嘘吐きなボクの最初へ 嘘吐きなボク 2 嘘吐きなボク 4 嘘吐きなボクの最後へ

恩知らずなボク-1

ボクの秘密を打ち明けたら
アナタはボクを嫌いになりますか?

それとも……




麻霧三咲と付き合い初めて三ヶ月
ボクは、少しずつ
でも確かに彼女に惹かれていた
偽りのない笑顔と言葉
ボクとは違う



でも
彼女が時折見せる哀しい表情が
そのいつもと違う表情が
ボクの心を狂わせる


三ヶ月前に始まった、偽りの恋が真実の愛に染まる





神様
詐欺師が本当の気持ちを伝える事は許されるのでしょうか?

もしもそれが罪な事なら


ボクは罪に墜ちたい




嗚呼
麻霧三咲
アナタがボクを狂わせる
アナタのためならば、青臭い台詞もためらわずに言える――





「優、報告を」
低い男の声で、醒める

この男がボクの親父
そして、上司

姫咲 勝[ヒメサキ カツ]
名の知れた政治家であり、詐欺師である
彼のせいで死に至った人間は、恐らく一万は超えるだろう
昔のボクが最も尊敬していた人間であり、今のボクが最も軽蔑している人間

「麻霧三咲は、クラスの中でも人気者であり成績も一位から落ちた事がない
しかも去年は陸上の短距離でインターハイに出場
天然な性格に難はあるものの、逆にそれが良いという声もあります
以上」
事務的な言葉の羅列
親子の会話とは思えない


嘘吐きなボクの最初へ 嘘吐きなボク 2 嘘吐きなボク 4 嘘吐きなボクの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前