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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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もしかしたらという、希望があればそれにすがる、駄目な順子-3

 夕日に照らされた彼女の髪が、川面から流れる風に流され、とっても可愛く思えたわ。
「あたくし達が姉妹になったら、きっと順子さんが思っているよりHなこといっぱいしちゃうと思う、人には話せないことも出てくると思いますし、家族になるって大変なことだと思うのです」
 ああこの娘ってほんとうに順子のことを思ってくれているんだなぁって、甘い言葉だけじゃなくて時に厳しいことも……厳しいこと言ってくれるのって嬉しいよね。
「うん、栞理姉さんの言うこと、なんとなくわかるよ、それだったら逆にあたしに幻滅することあるかもしれない、ううんいつかきっと、もしかしたら今も、それでも別れられない家族になってもいいと思える?」
「完璧な人間などおりませんわ、例えば順子さんは少し卑屈なところがおありですし、そういうところは嫌いですわ、それから時に完璧主義的なところとか、それでもそれもひっくるめて貴女のことを欲しいと思うのです、これでいいでしょうか?」
 5月1日の日付をあたしは忘れない、パパやママとしてきたキスなんてキスのうちに入らないじゃない、女の子の初めてするキスをした日だっていうことを、あたしは絶対に忘れないわ。

 もうママに嘘を吐くのに罪悪感を感じなくなったの、
「修学旅行先のお寺、デートしようかママ? 自由行動のときはママとHなことしてもいいよ?」
 そしたらママったら、有頂天になっちゃって、あと3日しかないのにドレスなんかネットで物色し始めちゃって、あたしも一緒になって「これなんかどー? カワイイんじゃない?」とかって煽ってやった、ドーデもいいから平気で嘘をつける、ちょっと前の順子だったら絶対できないでしょ、考えもつかないでしょ?
 どーせだったら、とことん期待させておいて捨ててやりたいじゃない、それだけ。

 修学旅行当日、順子のママは飛び切り奇抜なファッションだったよ、クリノリンってスカートをふわりと広げるドーム型、プラスチック製の格子の通称クリノリンドレスを着てくるんだよ! もう斜め上からの発想でしょ? ロマンチックリボンが超目立ってさ、もちろん悪い意味でだけど、まああまりの徹底振りはコスプレなんか目じゃなくって、マジで19世紀の人に見えたくらいだもん、もう恥ずかしいとかいえるレベルじゃないぞ、何人かは順子のママだって気がついて、昔の順子だったら卒倒してたかも、でも今は哀れな人に見えた。だって、だって栞理姉さんがあたしには付いているじゃん、今の順子は無敵、栞理がいてくれれば空だって飛べそうなくらい、ママが憐れに思えるくらい、こんな自由さ今までなかったもん、間違いないわ順子は間違っていないっていう。今晩あたしはママを裏切り、順子が栞理姉さんに抱かれ、順子は栞理姉さんと契りを結ぶの、順子が葛西家から性的虐待を受けていたと、二条家の法定代理人を通じて家庭裁判所に特別養子縁組制度により、二条の養子になるよう手続きをとるということなの、書類上女性シェルターにかくまわれたようになるけど、あくまで紙の上でのこと、慎二外交官の横のつながりの文部科学省に頼み、円滑に一週間、で手続きは完了するって、そのあいだ別件で順子のパパ、ママには順子に対しての接近禁止命令が降りるということなの。
 ママには嘘をついて今晩ママのお部屋に遊びに行くって、いっときながら、背信行為を働くわ、ひとつ離れた隣部屋どうしって、できすぎな関係性、舞台はすべて整えられたの。


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