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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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2月:バレンタイン-5


嬉しそうにそう聞く小川くんを見て
「あぁ、この人が好きだなぁ」
と自覚する。

私のあげたチョコをこんなに嬉しがってくれて
こんなに美味しく食べてくれて
この顔が見たかったんだな〜

女の子がバレンタインの本命チョコを買う。

それは色々な意味が込められているんだな。と改めて思った。

「これはハロウィンじゃ感じない感覚ね」
「ん?ハロウィン?」
「ううん。こっちの話」

1粒づつ食べたチョコの箱のふたを大事にしめて
包装紙もリボンも大事にたたんでバッグの中にしまった。

「本当にありがとう。家でゆっくり食べるよ」
「うん」

「部の人にも配った?」

何気なく聞かれたその言葉に
「うん」
と何げなく返事をすると苦笑いして
「少し妬けるな」
なんていうから
「部の女の子にチョコもらった?」
とニヤッと聞いてやる。
「・・・うん」
ほんの少し目をそらしてそう答えるから
「妬けるわね」
なんて言ったら
「嘘つけ!目が笑ってるぞ」
と、向かいの席から手が伸びて、優しく私の頬をつねる。

そのままその手は優しく私の頬をなでた。




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