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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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2月:バレンタイン-4


手を出さない小川くんにしびれを切らして

「バレンタインチョコ」

それだけ言うと、小川くんがそっと出した手のひらにねじ込んだ。

「え、あ。ごめんビックリした」

その返事が意外で
「なんで?」
「いや、15日だし。貰えると思ってなかったって言うか・・・」
「あげるわよ」

そんなぶっきらぼうな返事をしたけど
本当はじっくり何時間もデパートの特設売り場でどれにしようか悩んでいる私を知ったらびっくりする。

「ありがとう。本当に嬉しい」

あまりに素直なその言葉に
私はさらに素直じゃない言葉で返事をする。

「お返しはいらないわよ」

部のおじ様たちと同じように
「大したものじゃないから」と必死にとっさに言葉が出た。

「でもこんな綺麗なピンクのチョコなんかみたの初めてだ」

待ちに待ったプレゼントを貰った子供のように
満面の笑みで包装紙を開ける。

丁度来た料理には目もくれず、私がテーブルの上の料理を寄せて
新しく来た料理を置く場所を作ると
小川くんの嬉しそうな顔に店員さんがちょっと笑った。

「美味しい」

お店の料理よりもまず私のあげたチョコを1粒食べて
「良かった」
ホッとする私の口までもう1粒チョコを持ってきた。
「はい。あ〜ん」
その言葉に自然と口が開いて
チョコが1粒優しく投げいれられた。

「美味しい?」



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