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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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片山未来(25)その2-12

「未来さんのこと好きなの? 好きなんでしょ」
 立て続けに挑まれ、タンマをかけるのにも構わずのしかかってきた萌は、汗だくの髪をかき上げ、勝ち気な眼で見つめてきた。
「俺がヤる相手みんな好きになるって、分かってんだろ」
「言い逃れようとしても無駄だから。そういうのと別で、特別に見てるでしょ?」
「かもしんねえけど、それが萌に関係ある?」
 弱り気味になってはいたが、萌の膣圧で揉まれるうち調子を取り戻してきた。俺のほうから腰を使い始めると、萌は攻勢を突き崩されてこっちのペースに支配された。
 気持ちよくてたまらない、という顔で眉間にシワを寄せ、潤んだ瞳で睨む萌。
「別に、あんたが誰とヤろうと構わないけど……特定の相手に本気の感情持たれると、ちょっとムカつく……」
 キュンキュンと膣奥が締まり、亀頭を刺激した。
「それ、妬いてんの? もしかして萌、俺にマジ気味で惚れちゃってる?」
「んな訳ないっ……違うからぁ……」
 覆いかぶさった萌は、俺の肩に歯を立てた。
 だがそれは、本音が漏れてしまった口を無理に蓋しようとする素振りに見えた。
 ──やれやれ、ここにも面倒臭えのがいたか。
 俺は一気にスパートをかけるつもりて、腰遣いを早めた。


 元はといえば母親の葵をコマしたのが先だった。
 母娘揃って開発されきった肉穴を俺に捧げてくれる便利な「お隣さん」な訳だが、エロ抜きでもよき隣人として馴染んでいた。
 バイトが立て込んだときなどは、谷山家をノックして母親の葵に洗濯物をお願いしたりする。
 悪い顔をしないどころか、俺の見ている前で汗臭いシャツやパンツを嗅いでうっとりするくらいだ。
 そんな葵が、外出する拍子の俺を呼び止めて、
「亮介くん、この頃連チャンで萌を引っ張り込んでるでしょ……」
 少し恨めしそうな顔で言った。
「娘ばっかじゃなくてママも可愛がってやんなきゃ不公平ってか?」
 未来二十五歳、萌十八歳と若い肌ばかり触れている気がするので、高カロリーなアラフォーの熟肉も悪くない。俺はギラついた念を送って葵を見た。
「変態。そうじゃないわよ」
 まんざらでもなさそうな顔をしながらも、葵は俺の念を躱した。
「ただ、最近あの子、亮介くんのことばっかり言うのよね。前はしょっちゅう大学の友達呼んで乱交してたのに、それもなくなってきたし……」
「そうなの?」
 葵としちゃ、おこぼれに預かれる機会もめっきり減って寂しい限りだろう。
 だがその話は、穏やかならぬ兆候を予感させた。

 ──冗談抜きで、萌も俺にマジ惚れしてんのか?

 肉欲に支えられる爛れた愛ならともかく、重たくのしかかる精神的な拘束は御免だ、と明確なスタンスが俺にはある。
 萌が看破した通り、未来には特別な傾きがあるものの、だからといって俺は誰かと名実共にパートナーになろうなんて気はないのだ。


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