片山未来(25)-11
──じゅぐ、じゅぐ。はむっ。
貪欲なディープキス。
柔らかな唇、ぬめぬめとした舌の感触を感動と共に味わいながら、俺は腰だけ動かし、侵入口を探った。
亀頭の先端でぐちょぐちょのクレバスを見つけ、ゆっくり沈めていくと、未来が喉奥から随喜の呻きを漏らした。
スローな侵攻で時間をかけて奥までハメて驚いた。
カリの上部に当たる肉癖がザラザラとしており、えも言われぬ気持ちよさがあった。
これが噂に聞く数の子天井というやつらしい。
しかも入り口付近の締めつけが素晴らしかった。
クーッ、と俺は歯を喰い縛り、歓喜に悶えた。
キスをしていられなくなり、のけぞった俺のがら空きになった胸元へ、未来の舌が襲いかかった。
「あふっ、くむぅ……!」
吸いちぎらんばかり強くチュパチュパされ、俺は危うく暴発しそうになった。
そうでなくてもキツマン名器である。
堪えるのに精一杯の俺は、かつてないほどの発汗をしていた。
未来の顔にもポタポタと雫が落ちる。それは未来の浮かべる大量の汗と混じって、すぐにどちらのものか分からなくなった。
「寿くん、気持ちいいの?」
突かれながらの押し潰されたような声で未来が言った。
「気持ちいいよ……未来の中、めちゃめちゃ気持ちいいっ!」
「わたしも凄く気持ちいいよぉ……こんなの初めてっ……! 今まで感じたことないとこにズンズン当たってくるぅ……」
「誰よりもいい?」
「一番いいっ!!」
「旦那さんよりも、元彼よりも、木俣よりも?」
「みんな寿くんに比べたら全然だよぉ……本当のエッチしてる感じする……こんなに気持ちいいなんて知らなかったよぉ!!」
快感で解放されきった本音がとめどなく流出していた。
俺は押さえつけた未来の手を恋人結びで強く握り、キスする距離でじっと眼を覗き込んだ。
「俺のこと『亮介』って呼んで。恋人同士みたいに熱々のキスしながら一緒にイこう?」
「うん……りょ、亮介……」
「未来っ!」
唇を触れ合わせた瞬間、俺を呑み込む未来の膣内がギュンッと引きつった。
俺も共に最高の瞬間を迎えた。