投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

わるい娘、メンヘラビッチとの出会いの最初へ わるい娘、メンヘラビッチとの出会い 26 わるい娘、メンヘラビッチとの出会い 28 わるい娘、メンヘラビッチとの出会いの最後へ

それでも家族-2

 その日はパパと二人だけで車でママからはなれ、小一時間ドライブし、途中ずっと無言だった二人だ。
「…………………………」
「…………………………………………」
 そのときだけはパパがHなことしてこないって、なんとなくわかった。
「……もう、疲れるよな……」
「……うん」
「……でも、もうママの機嫌も直ってるころだろ……帰るか、順子……」
「……うん、パパごめんね」
「何を親に謝る……順子は悪くないだろ」
 このとき漠然とパパはママから別れると言い出すと、二人が離婚しちゃうんじゃないかって、とっても恐かったんだけど、パパに救われた思いがして、安堵しちゃうんだ、そうして不思議なんだけど、パパとあたしは共犯者として奇妙な連帯感みたいな、仲間意識みたいなものを覚えるのよ、秘密の汚れた膿んだ傷が、あたしを助けてもくれるような、そんな気がしていた。おかしいとしても変だとしても、父娘の関係になれた気がする。
「前にも聞いたけどさ」
 日本語ではないんじゃないかって、
「?」
 likeとloveの違いがさ、
「パパはあたしとの子供が欲しいって、想ってる?」
 だから知りたいっていう、子供ながらの好奇心みたいなものよ、ガキ臭い浅知恵からきてんの、
「そ、そうだとしたら、どうしろって」
 ママから聞いていたパパの癖が出たの、嘘を吐く時のパパの癖、左手で右耳を掻くって仕草が……
「だったら避妊してよ、ゴムして、それがいやなら……」
「前にいっていた……精管結紮術しろ、というのか?」
 白い毒液から毒を抜く手術、でもそれをするっていうのはそれ相応のリスクがあって、パパは生殖能力失くしちゃう、パパは子供が作れなくなっちゃうってこと。順子をパパに捧げることでこの家庭を守っていけるのなら、パパが離婚しないで済むのなら、あたしは我慢することが出来る、そのために頑張れる気がする、秘密だって守れる。ママを裏切ったって家族を守れるならさ、パパの本心である順子との子どもを諦めることも、受け入れるわ。
「順子の身体は生理がまだだけど、いつきてもおかしくないし……パパってロリコンなんでしょ? 順子の体が成長しても好きでいてくれるの? 順子のこと愛していてくれる? だったら順子を孕ませないでよ。例えオモチャにしてもいいから、ママにばれちゃ嫌よ、二人が離婚するなんて絶対に嫌だからね!」
 子供の癖にひどく冷静でさ、likeとloveがごっちゃになって、おかしくなってたの、でも子供は子どもの世界で必死にいきているだけなんだから、生き延びようとしているだけなの、生きることが傷つくことだとしても、あたしはそんなものを恐れない。
「こどもの順子に、こんなこと言わせるなんて… …なんて駄目なパパなんだろう、う、うう、ううううううっ」
「パパってば泣かないでよ、パイプカットする前の記念にセックスしようよ? まだ生理きてないから、安心していーよ、ちゃんと受け止めてあげるわ、親子だもんねヨシヨシ」
 その夜は結局家には帰りませんでした、その先は聞かないで下さい。


わるい娘、メンヘラビッチとの出会いの最初へ わるい娘、メンヘラビッチとの出会い 26 わるい娘、メンヘラビッチとの出会い 28 わるい娘、メンヘラビッチとの出会いの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前