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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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あたしのママは変な人-1

 覚悟を決めたからといって、環境が変わるわけじゃないし、覚悟の分、罪悪感が返って増悪したとおもう、だからママが躾けとして押し付けてくる洗濯と料理をこなすことなど、いろんなことに心血を注いだもん、その合間を縫って勉強するのだけど、成績が5から4に落ちたらもう大変! ママががなり散らして「私立の中学に行かせてもらってる身分の癖になんでお前はこんなに馬鹿なんだ!」「英語がちょっと喋れたくらいでいい気になるな、次はドイツ語勉強するのよ」出来ないと酷い、パパに当り散らすから、それはもう当り散らすレベルを超えていた、暴れてパパの顔を引っ叩き、鼓膜を破ってしまうことがあったし、(それでもパパもあたしも叩いたりはしない)壮絶な日々で、取っ組み合いなんか毎日だったよ、まるで日々が戦場にいるみたいだったわ。
 順子の次の目標はママが決めてくる、語学系ばかりだけど、もう慣れたわ、「オマエハ黙って言うことを聞いてさえいればいいんだから!」といわれれば従うしかない順子じゃない、パパが我慢するなら娘のあたしが我慢しないわけにもいかないし、パパとの行為だって積極的に受け入れるようになったのも、それなりに仕方ないって、あたしは納得してた。順子の本当の気持ちを隠すため、彼女に生きていてもらうために、たとえ間違った努力だとしても、嘘をつき続けるしかないじゃないの、ばれない嘘は嘘にはならないと思うしあたしを責めることのできる人なんていやしないわ、もしいるのなら、それは諦めて死ぬことを選んだ人くらいよね、生きることに善悪なんてあるのかしら?
 だけど順子もあたしも、これは一大地獄イベントって言うのがあって、それが中学での遠足なの。
 私立の青海中学では、教師から率先してイジメをするような、狂った先生もいなかったし、クラスメイトにも幸いにあたしの過去を知っている人もいないから(可能性としてはありえることだ、ママがマスコミに出まくってぎゃんぎゃん騒ぎまくったし、今でもその事件を書き綴ったママのブログが残っていて、ママは楽しそうにそのブログに今でも届けられるコメントに返信を続けている、そんなもの忘れたいけど、事件を風化させないためよ、貴女のことを思ってやっていること、同じような被害者に寄り添いたいのって、ママは言うけど……本音ではそっとして欲しかった)学校では無理をしてでも、明るくするようにしないとって、家に帰ればママが居るし、パパの為にママの代わりも勤めなきゃって、それも絶対にママにばれないようにしないと、そんなプレッシャーが掛かって、家は安心できる場所じゃなかった。
 家から離れられれば取り合えずは安心と思っていたので、まさか遠足先の潮干狩りで、ママに鉢合わせするなんて、誰も思わないでしょう? 各班に分かれ船橋三番瀬でアサリを掘るだけなんだけど、これが結構面白くて、取れれば取れるだけ楽しくなってきちゃう、順子より掘る男の子が班にいるといつもより三割り増しにかっこよく見える気がするし、女の子同士の距離だってぐっと縮まったような感じよ、狩猟って凄く楽しーのよ。


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