【最終話】激臭海鮮の舞-1
『私ははイカにしようかな』
初老の紳士は箸でイカをつまんで白木の光ったクリトリスをめがけ
恐る恐る触れた後、秘壺にそっと手を伸ばした。
いやらしい動きに白木は思わず声を上げる。
『うぉ---ふ ああっ、、。』
盛り皿の上で固定はされていたが
もっと奥に突っ込んでくださいとばかりに腰を競り上げた。
『ぐちゅ、ぐちゅ、、。ちゅっばぐちゅ、。』
美肉はそこに自律神経があるように自らアワビのように動いていた。
箸の先までを飲み込むとうごめき白濁の海に埋もれていった。
『おっおっ,。おっ、。おう。おおおっ、。』
白木は眼を閉じ腰を揺らしていた。
多汁な白木は淫汁を垂れ、お尻近くにまで
白濁の道はつながっていた。
加藤からのアナウンスが素早く飛んだ。
『今日は皆さまに手袋を入れてもらってます。
奥まで刺身をいれて美しき雌犬のソースを踏んだんに
具材に盛ってください。』
『うぉお、、。』会場からはどよめきの声が
上がる。
紳士は待ってましたとばかりに箸をおき
手袋をはめた指で秘壺に手を伸ばし埋もれたイカを
探し始めた。
『ぐちゅぐちゅっ、、。ぐちゅぐちゅ、ちゅちゅば、ぐちゅ。』
『ぎゃ〜〜〜〜。い、、い、、、、、くーーー。』
倒錯の状況に歓喜の噴水が上がった。
観客たちは口を開けたりグラスで拾ったり
我も我もだった。
『いやー飲まないで、、。恥ずかしい、は、ず、か、しい。』
声中取り出されたイカは白木の体温で生暖かくなり
紳士は醤油でなく塩をパらりとふりほおばった。
淫汁の匂いと女の匂いが混じり絶品の味だった。
男はおもむろに小瓶に入った濃縮尿ソースを見つけた。
『白木さん、あなたのこの匂いを嗅いで、私は20年ぶりに元気になった。
美しい臭さだった。脳が溶けるようだった。持って帰りたいくらいだ』
そう言いつつ白身にシュっとかけ、そしてお礼にとばかり
白木の鼻上でもシュッと噴霧した。
『く、、っ臭い。くさい、、。いや〜〜っ。』
『そんなことはない。最高のソースだ。私はこれで蘇った。』
シュ、、。シュッ。
『いや〜〜〜〜〜〜〜くさいです。くさい〜〜〜〜。』
白木の美しい顔が濃茶色の霧で濡れていった。
遠かった噴霧口はだんだん顔に近づいてゆき
紳士は意地悪く最後は白木の鼻元でシュっとひと吹きかけした。
『おえーっおおえ−−。臭い〜〜〜。うそ、、、。いい匂いです。大好きでした〜〜。』
美女の隠語に紳士の股間は再び大きく帆を張った。
『手が、、つかえないので、、。手がつかえないので飲ませてーーく、だ、さ、い』
『お願い〜〜〜。もっと顔中臭くして、、。お願い臭くしてください。』
『臭いの本当は大好きなんです、、。大好き。ああ〜〜〜〜。』
興奮しながら紳士が小瓶のふたを開けると
鼻が曲がりそうなほどの激臭が鼻腔を刺した。
『おおえ〜〜〜。』白木が嘔吐しそうになる。
それでも口をあけ舌を大きく伸ばした。
激臭を最大限に感じられるように
まずは鼻に濃縮尿水を入れてから
残った液を舌を出して待っている女猫に注いだ。
『んごっ、、。んごっ。んっご、、。おっおっ』
獣のような飲みっぷりだった。変態淫獣だった
あたりは美女の濃縮された尿臭が支配した。白木は声を上げながら
こぼす事無く激臭のソースをのみほした。
紳士淑女が獣になる一夜はやがて終わりの時を迎えようとしていた。
ひととしての恥じらいを捨て、限りなく動物に近づく日。
演者たちも役割を終え、控室でもぬけとなっていた。
私は一足先に着替えて高速を走っていた。
股間に残る疼きはもうなかった。
次なるイベントに期待し帰途についた。