恋心 第四章-2
「おはよ―」
「おは―」
クラスメイトが続々とやってきた。
「オイ、朝からナンパしてんじゃねーぞ」
そう言って翔君を睨み付けて来たのは高石涼平君。
翔君とは家がお隣りさんで、小さい頃からの親友。
「桜ちゃん気をつけろよ。コイツ昔から手だすの早いから」
えっ?!翔君ってそーゆー人なの?でも言われてみれば女の子馴れしてそうだし…そんな気がしてくる!!
「オイ!!デタラメゆーな。桜ちゃん誤解するだろうが」
誤解しちゃったけど…
よかった…デタラメなんだ。
「桜ちゃん、アイツの言うこと真にうけない方がいいからね」
この日をキッカケに涼平君と翔君の3人でいることが多くなった。気がつけばいつも近くにいるってかんじ。
一緒にいる時間が長くなって、私は前よりずっと翔君をスキになってた。と同時に、今の関係が崩れるのを嫌ってますます告白する勇気がなくなっていた。