愛憎睾丸めぐり-6 その日の午後、ヨハンナは、男に掛けられた精液を、小さなコップに集め、においや味を確かめながら、激しく自慰をしたのだったが、ふと、自分の行為を振り返ってみて、それが男への、しかも男性一般に通ずるべき、酷いいじめだったと思うに至った。 男はあのまま死んだのではないだろうか。首を絞めるがごとく、自分は素手で男の体をだめにしたのだ。 ヨハンナは、胃液を吐いても止まらぬ嘔吐に、それから何時間も見舞われた。