愛憎睾丸めぐり-10
ヨハンナが目を覚ましたのは保健室だった。時間はそれほど経っていないようだ。養護教諭は部屋にいなかった。部屋の静けさはヨハンナに安心を与えた。
しかし、ふと隣を見たヨハンナは、正に血の気の失せる思いだった。カーテンの隙間から隣のベッドが覗いている。その布団の中に、あの男が寝ていたのである。
男は眠ってはいなかった。そして、衣擦れの音に、こちらを向いた男とヨハンナの目は合った。
ヨハンナから声を掛けた。
「おじさん、学校にまで何しに来たの? 金玉、女の子に潰されても生きていたのね。恥ずかしくないの?」
思わず口を突いて出た意地悪い言葉に、ヨハンナは我ながら驚いた。
「痴漢じゃ満足できなくて、先生になって生徒に触ろうと思ったの? ほかの先生に、あたしがされたこと言ってもいいんだよ。悪いことできなくなるように、今また潰してあげようか。」
ヨハンナは起き上がった。男は怯えた様子を見せた。
「手術したんだ。もう、あんな事はしてない。これからも、する気はない。」
「どうなったの? 見せなさい!」
ヨハンナは男の布団を剥ぎ取り、スーツのズボンに手を掛けた。男は黙って逆らわなかった。
自分の股間が熱く熱を持ち、べたりと濡れているのをヨハンナは感じていた。我慢している尿意も限界に近かった。
久しぶりに見た男のそこは、清流のものよりはるかに太く、また長かった。袋の中身も鶏卵のように大きい。陰茎にも、陰嚢にも、手術の縫い痕がまだ赤く痛々しかった。ヨハンナが睾丸を摘まんで持ち上げると、
「ゆ、許して!」
「だめよ。」
ヨハンナは、一つずつ男の急所に親指を当て、迷わず渾身の力を込めた。柔らかな陰茎から、弾けるように白い精液が噴き出した。意地悪さの快楽に恍惚となったヨハンナは、その場で堂々と失禁した。