暴虐-2
1メートルを超えるスチール製のパイプレンチは、女が持つにはかなり重い。それでもどうにか両腕で支え、男に差し出した。
「そのまま持ってろッ!」
冷たく言い放つと千佳の前に立ち、ブラのカップを一気に手繰り上げた。
「ヒイーッ!」
短い悲鳴と共に、美乳が弾けた。決して巨乳ではないが、ムッチリとした大人の色気漂う肢体にマッチしたそれは、重量感たっぷりに揺れていた。それでいて乳首は小さくツンと上を向き、乙女のように桜色だ。
たまらず竜也の手が伸びた。
「何ていい乳してやがるんだ」
荒々しく揉みしだきながら、美肉の感触を楽しむ。
「ううっ、いやぁ・・・」
人妻が呻き声とも嬌声ともつかぬ声を発した。その艶めかしく濡れた唇を、竜也が奪った。
「あうっ」
息を継ぐ間に男のベロが口腔内に侵入し、扇情的な千佳の舌を絡め取った。そして思う存分吸い上げる。
あまりのおぞましさに美々しい顔を歪め、嫌悪を示した。そのためなのか、レンチの重さのためなのか、人妻の二の腕がプルプルと震えていた。
「おっと、こうしている場合じゃねぇ」
男は千佳の股間にしゃがみ込んだ。頭上には赤茶けた重いレンチが揺れている。
「しっかり持ってろよ!落としたらタダでは済まねえからなッ!お前のおっぱいをそのレンチで握り潰してやるッ!」
恐ろしい言葉に、女室長の震えが止まることはない。それどころか肉感的な尻を包むパンティーのフリルまでもが、小刻みに揺れている。
男の指が、そのゴムに掛かった。今度はゆっくりと己を焦らすように、ミリ単位でずり下ろした。
「おおっ、おケケが見えたッ!」
竜也の揶揄に羞恥の頂点に達した千佳は、太股をピッチリ閉じて抵抗した。しかしそんな抗いは、期待に打ち震える男には何の意味もない。
「うわッ、こんなところに茂みがあったぞッ!」
逆三角形の草叢は、手入れの必要がないほど薄く、艶やかだ。その絹のように細く、黒光りする恥毛の丘を、男の武骨な指でなぞり上げる。ウグッと悲鳴を上げ、人妻は女体をくねらせた。
(この奥には秘密の割れ目が・・・。そこをこじ開けると・・・)
そう考えるだけで、竜也の股間は今にも暴発しそうだ。すぐにでも柔肉を押し広げ、男根をぶち込みたい。そんな衝動に駆られたが、千佳の腕が大きく揺れ始めた。鉄塊を頭上に落とされてはたまらない。慌てて腿の付け根に絡みつき、もはや下着の用をなしていないベージュの布きれを一気に引き下ろし、足首から抜き取った。