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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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「あと30分だろ?一緒に帰ろう」
「・・・・」
「イヤか?」

そう言って、私の髪をかきわけ、うなじを触る。

「社内ではやめてください」
「社内じゃなかったらいいって事?」
「・・・・」
「俺の就業時刻は終わったし」

何、子供みたいなこと言ってんの。

「早く打ち込んじゃえよ。昨日の料理屋に行こうぜ」

あぁ、昨日のお店か。美味しかったな。

「そのあとは俺んちでいい?」
「・・・・」

「ホテルよりゆっくりできる」
「・・・・」

「無言は肯定だと思っていいの?」
「今日は帰ります」
「なんで?服か?武田さん、怖いもんな」
「・・・・」

「じゃぁ、中村さんちに服を取りに行ってからメシ食いに行く?」

行かないってば・・・

「あ〜。今日も疲れたな。早く帰ろうぜ」

この人、私の話聞いてる?

「主任、私は今日は一緒に帰りません」
「ふ〜ん。なんで?」
「昨日の私を反省するためです」
「ひとり反省会か?オンナはそれ好きだよな」

はぁぁ?

「反省したってしょうがないだろ?
セクハラしちゃったもんはしちゃったんだし」

あんたが言うな!

「あのさ?」
「はい」
「逃げたらセクハラで訴えるよ?」
「・・・・」

憎らしいくらい、カッコいい顔で笑いかける。




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