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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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「岡本主任、おはようございます」
「武田さんおはようございます」
「中村さんもおはようございます」
「おはようございます」

「今日から実質的にプロジェクトの始動ですね」
「そうだな」
「頑張ってください。うちの中村もお役に立つと思います」
「もちろん」

「でも・・・」

「大事に扱ってくださいね」
「え?」

「基本的に秘書課の人間は社内恋愛を禁止しております」
「・・・・」
「なぜなら、役員クラスのトップシークレットに常に携わっているからです」
「そう、だな」

「ですから、もし、わたくし以外の人間に中村との関係がばれた場合は
速やかに責任を取ってくださいね」
「・・・・」

「中村さん」
「はい」
「そのスカート、しわが目立つわよ」
「すみませんっ」
「しわ取りのスプレーは?」
「カバンにあります!」
「会議の前にお願いね」
「はい」

「では、うちの中村をよろしくお願いいたします」

キレイな笑顔で武田さんは会議室の階で降りる私たちに頭を下げた。

「なんだ。あれ」
「・・・・」
「あれが噂の武田千里眼?」
「・・・・」
「こえ〜。すべてお見通し?」

「うちの部長よりこえーな」

岡本主任はクックックと笑いながら楽しそうに会議室に向かった。



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