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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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-3


「いえ。経管の主任には及びません」
「また〜ご謙遜を」
「・・・・岡本主任も謙遜なんかつまらないですよ。
大体の収入は把握しております」
「こわっ」

お酒のせいか岡本主任はご機嫌だ。

「じゃぁ、俺と付き合わないか」
「はぁぁぁぁ?」
「俺は中村さんより収入は多いらしいし」
「・・・・」
「中村さんよりデカい仕事をすると思うし」
「・・・・」
「デート代は全額出すよ?」

最後は茶化してウインクした。
無駄に色っぽい。

「これは何かのお遊びでしょうか?」
「何それ」

今度は声を出して笑いだす。

「純粋に交際を申し込んでいるんだけど」

「・・・・」
「あ!でもプロジェクトが終わるまでは社内には秘密にした方がいい?
武田さんに知られたら色々めんどくさいだろう?」
「・・・・」
「何黙ってんの?俺の収入、疑ってんの?把握してるって言ってたじゃん?」
「・・・・」
「まさか年下がいやなの?」
「・・・」

「年下だろうが快く、全額俺が負担するよ」
「秘書課は社内恋愛を推奨してないんです」
「なんだそれ・・・
女将さん、おあいそして」

じっと睨む私にかまわず、機嫌よくお会計をして
軽く手をあげて伸びをしてお店を出る。

「ごちそうさまでした・・・・」
「いいえ。中村さんのその一言があればいくら高いレストランでも気持ちよく奢れるな」

そう言って、私の手をさりげなく握りしめる。

私の記憶はそこで途切れた。



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